PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第88問

義肢装具学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第88問(義肢装具学)の正答は 3 です。アーチサポート(足底挿板)は低下した足部アーチを支持する装具です。

問題
アーチサポートの適応はどれか。
  1. 1. 小児の内反足
  2. 2. 成人の凹足
  3. 3. 外反母指
  4. 4. 足根管症候群
  5. 5. アキレス腱炎

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 外反母指

アーチサポート(足底挿板)は低下した足部アーチを支持する装具です。外反母趾は横アーチが低下した開張足を伴うことが多く、横アーチを支える中足パッド付きのアーチサポートが適応となります。


【各選択肢の解説】

1. 小児の内反足
❌ 誤り。先天性内反足は前足部内転・踵内反・尖足の三次元的な変形で、生後早期からの矯正ギプスやデニス・ブラウン装具、手術が対象です。足底挿板では矯正できません。
2. 成人の凹足
❌ 誤り。凹足は内側縦アーチが高くなりすぎている病態です。アーチを持ち上げるアーチサポートは逆効果で、荷重の集中する中足骨頭部を除圧するパッドなどを用います。
3. 外反母指
✅ 正しい。開張足(横アーチ低下)を伴うため、横アーチを支持する挿板が有効です。あわせて足趾間パッドや幅広の靴を指導します。
4. 足根管症候群
❌ 誤り。屈筋支帯の下で後脛骨神経が絞扼される疾患で、治療は局所の安静・除圧・薬物・手術が中心です。アーチを持ち上げる装具が第一選択にはなりません。
5. アキレス腱炎
❌ 誤り。踵を挙げてアキレス腱の張力を減らすヒールウェッジ(踵補高)が適応です。

【試験対策ポイント】

  • アーチサポートの適応=扁平足(内側縦アーチ低下)・開張足・外反母趾・足底腱膜炎
  • アーチサポートが不適=凹足(もともとアーチが高い)
  • 外側ウェッジ=内側型変形性膝関節症、内側ウェッジ=外側型
  • ヒールウェッジ(補高)=アキレス腱炎・下腿三頭筋短縮
  • ロッカーバー・メタタルザルパッド=中足骨頭部痛(Morton病など)の除圧
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