第44回 理学療法士国家試験 午前 第87問
義肢装具学第44回午前
第44回 理学療法士国家試験 午前 第87問(義肢装具学)の正答は 2 です。両側支柱付短下肢装具(金属支柱型AFO)は矯正力が強く耐久性に優れるため、痙縮(攣縮)が強く変形の矯正力を必要とする内反尖足に適応します。
問題
脳卒中による片麻痺患者に対する両側支柱付短下肢装具で正しいのはどれか。
- 1. 急性期には適応とならない。
- 2. 攣縮の強い尖足に適応となる。 ✓
- 3. 重度の感覚障害は適応とならない。
- 4. 内反防止には内側にTストラップを用いる。
- 5. クレンザック継手の背屈角度は5°刻みで調整する。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 攣縮の強い尖足に適応となる。
両側支柱付短下肢装具(金属支柱型AFO)は矯正力が強く耐久性に優れるため、痙縮(攣縮)が強く変形の矯正力を必要とする内反尖足に適応します。プラスチック製AFOでは変形に負けて矯正しきれない症例が対象です。
【各選択肢の解説】
1. 急性期には適応とならない。
❌ 誤り。急性期でも早期離床・早期歩行を進めるために訓練用装具として使用します。むしろ回復に応じて調整できる金属支柱型が急性期に適しています。
❌ 誤り。急性期でも早期離床・早期歩行を進めるために訓練用装具として使用します。むしろ回復に応じて調整できる金属支柱型が急性期に適しています。
2. 攣縮の強い尖足に適応となる。
✅ 正しい。矯正力が強く、Tストラップや継手の設定で内反尖足を制御できます。
✅ 正しい。矯正力が強く、Tストラップや継手の設定で内反尖足を制御できます。
3. 重度の感覚障害は適応とならない。
❌ 誤り。金属支柱型は下腿との接触面積が小さく通気性もよいため、感覚障害や浮腫がある症例にむしろ適します。全面接触するプラスチックAFOのほうが褥瘡・皮膚トラブルのリスクが高くなります。
❌ 誤り。金属支柱型は下腿との接触面積が小さく通気性もよいため、感覚障害や浮腫がある症例にむしろ適します。全面接触するプラスチックAFOのほうが褥瘡・皮膚トラブルのリスクが高くなります。
4. 内反防止には内側にTストラップを用いる。
❌ 誤り。内反防止には外側にTストラップを取り付け、内側支柱に向かって引きます。逆に外反防止では内側にTストラップを付けます(ベルトは矯正したい向きと反対側から引く)。
❌ 誤り。内反防止には外側にTストラップを取り付け、内側支柱に向かって引きます。逆に外反防止では内側にTストラップを付けます(ベルトは矯正したい向きと反対側から引く)。
5. クレンザック継手の背屈角度は5°刻みで調整する。
❌ 誤り。クレンザック継手はコイルばねとロッドで底屈を制動し背屈を補助する構造で、角度調整はねじによる無段階(連続的)です。5°刻みという規定はありません。
❌ 誤り。クレンザック継手はコイルばねとロッドで底屈を制動し背屈を補助する構造で、角度調整はねじによる無段階(連続的)です。5°刻みという規定はありません。
【試験対策ポイント】
- Tストラップの向きは毎年狙われます。内反 → 外側Tストラップ/外反 → 内側Tストラップ
- 金属支柱型AFO=矯正力大・調整可・重い・感覚障害や浮腫に有利
- プラスチックAFO=軽量・靴に入る・外見良好・浮腫や変形の強い例には不向き
- クレンザック継手=背屈補助+底屈制動(下垂足向け)、ダブルクレンザック=背屈・底屈両方を無段階に制限可能
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