PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午前 第97問

生理学第44回午前

第44回 理学療法士国家試験 午前 第97問(生理学)の正答は 2 です。激しい運動時は交感神経活動が亢進し、腎臓・消化管など内臓の血管が収縮して血流が骨格筋へ再分配されます。

問題
激しい運動時の呼吸循環応答で減少するのはどれか。
  1. 1. 脈圧
  2. 2. 腎血流量
  3. 3. 脳血流量
  4. 4. 1回換気量
  5. 5. 動静脈酸素較差

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 腎血流量

激しい運動時は交感神経活動が亢進し、腎臓・消化管など内臓の血管が収縮して血流が骨格筋へ再分配されます。安静時に心拍出量の約20%を受けていた腎血流量は、最大運動時に数分の1にまで減少します。


【各選択肢の解説】

1. 脈圧
❌ 誤り(増加する)。運動時は1回拍出量の増加で収縮期血圧が上昇する一方、拡張期血圧はほぼ不変〜やや低下するため、脈圧(収縮期-拡張期)は増大します。
2. 腎血流量
✅ 正しい(減少する)。血流再分配により内臓・腎血流は著明に減少し、活動筋の血流が安静時の20倍近くまで増えます。
3. 脳血流量
❌ 誤り(ほぼ一定)。脳血流は自動調節能によって血圧変動があっても一定に保たれ、運動でも大きく減少しません。
4. 1回換気量
❌ 誤り(増加する)。運動時の換気量増加は、初期は1回換気量の増大が主で、強度が上がると呼吸数の増加が加わります。
5. 動静脈酸素較差
❌ 誤り(増加する)。活動筋での酸素摂取が増えるため静脈血酸素含量が低下し、較差は安静時の約5mL/dLから15〜17mL/dL程度まで拡大します。

【試験対策ポイント】

運動時の生体反応は「増える/変わらない/減る」で3群に整理します。

  • 増加:心拍数、1回拍出量、心拍出量、収縮期血圧、脈圧、換気量、動静脈酸素較差、活動筋血流、体温
  • ほぼ不変:拡張期血圧、脳血流量
  • 減少腎血流量・内臓(消化管)血流量、末梢血管抵抗(全身)
Fickの式:酸素摂取量=心拍出量×動静脈酸素較差。VO2maxが上がるのは心拍出量(主に1回拍出量)と較差の両方が増えるためです。

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