第44回 理学療法士国家試験 午後 第2問
解剖学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第2問(解剖学)の正答は 4・5 です。骨髄のうち造血能をもつ赤色骨髄は細網組織(細網細胞と細網線維の網目)で構成され、その網目に造血細胞が詰まっています。
問題
長管骨で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 骨端成長板で長軸よりも短軸方向に成長する。
- 2. 骨端の関節面は線維軟骨で覆われている。
- 3. 骨幹では海綿骨の占める割合が大きい。
- 4. 骨髄は造血作用のある細網組織である。 ✓
- 5. 骨膜には神経が存在する。 ✓
正答:4・5番
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解説
■ 正答:4・5番
骨髄のうち造血能をもつ赤色骨髄は細網組織(細網細胞と細網線維の網目)で構成され、その網目に造血細胞が詰まっています。また骨膜には血管とともに知覚神経が豊富に分布しており、骨折時や骨膜炎の強い痛みの発生源になります。
【各選択肢の解説】
1. 骨端成長板で長軸よりも短軸方向に成長する。
❌ 誤り。骨端成長板(骨端軟骨板)は軟骨内骨化により骨を長軸方向へ伸ばす部位です。太さ(短軸方向)の成長は骨膜からの膜性骨化(付加骨化)が担います。
❌ 誤り。骨端成長板(骨端軟骨板)は軟骨内骨化により骨を長軸方向へ伸ばす部位です。太さ(短軸方向)の成長は骨膜からの膜性骨化(付加骨化)が担います。
2. 骨端の関節面は線維軟骨で覆われている。
❌ 誤り。関節面を覆う関節軟骨は硝子軟骨です。線維軟骨は椎間板・関節半月・恥骨結合など、強い圧迫や剪断力を受ける部位にみられます。
❌ 誤り。関節面を覆う関節軟骨は硝子軟骨です。線維軟骨は椎間板・関節半月・恥骨結合など、強い圧迫や剪断力を受ける部位にみられます。
3. 骨幹では海綿骨の占める割合が大きい。
❌ 誤り。骨幹は厚い緻密骨(皮質骨)の筒状構造で、内部は骨髄腔です。海綿骨が多いのは骨端で、荷重の伝達方向に骨梁が配列しています。
❌ 誤り。骨幹は厚い緻密骨(皮質骨)の筒状構造で、内部は骨髄腔です。海綿骨が多いのは骨端で、荷重の伝達方向に骨梁が配列しています。
4. 骨髄は造血作用のある細網組織である。
✅ 正しい。赤色骨髄は細網組織を支持組織とする造血組織です。加齢とともに四肢の骨髄は脂肪髄(黄色骨髄)に置換されます。
✅ 正しい。赤色骨髄は細網組織を支持組織とする造血組織です。加齢とともに四肢の骨髄は脂肪髄(黄色骨髄)に置換されます。
5. 骨膜には神経が存在する。
✅ 正しい。骨膜には知覚神経と血管が豊富で、内層(形成層)の骨芽細胞が骨の太さの成長と骨折治癒に関与します。
✅ 正しい。骨膜には知覚神経と血管が豊富で、内層(形成層)の骨芽細胞が骨の太さの成長と骨折治癒に関与します。
【試験対策ポイント】
長管骨の構造は「どこが何でできているか」を層で整理します。
| 部位 | 構造の特徴 |
|---|---|
| 骨幹 | 緻密骨中心・中央は骨髄腔 |
| 骨端 | 海綿骨中心・表面は関節軟骨(硝子軟骨) |
| 骨端線(成長板) | 軟骨内骨化で長軸方向に伸長・骨端線閉鎖で成長停止 |
| 骨膜 | 知覚神経と血管が豊富・骨の太さの成長を担う |
| 骨髄 | 赤色骨髄=細網組織で造血、黄色骨髄=脂肪髄 |
成人で造血が続くのは椎体・腸骨・胸骨・肋骨などの扁平骨で、骨髄穿刺は腸骨や胸骨で行う点も合わせて押さえます。
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