PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第3問

解剖学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第3問(解剖学)の正答は 2・3 です。顎関節は下顎頭と側頭骨の下顎窩・関節結節との間の関節で、両者の間に関節円板が介在し関節腔を上下2腔に分けます。

問題
顎関節の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 関節包は硬い。
  2. 2. 関節円板がある。
  3. 3. 外側靱帯で補強されている。
  4. 4. 開口時に下顎頭は後方へ滑る。
  5. 5. 側頭骨関節結節は関節包外にある。

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2・3番

顎関節は下顎頭と側頭骨の下顎窩・関節結節との間の関節で、両者の間に関節円板が介在し関節腔を上下2腔に分けます。関節包は外側靱帯(外側顎靱帯)によって外側から補強されています。


【各選択肢の解説】

1. 関節包は硬い。
❌ 誤り。顎関節の関節包は薄く緩いのが特徴で、大きな開口運動(滑走運動)を可能にしています。緩いぶん顎関節脱臼(前方脱臼)が起こりやすくなります。
2. 関節円板がある。
✅ 正しい。線維軟骨性の関節円板が下顎頭と下顎窩の間にあり、関節腔を上関節腔(滑走運動)と下関節腔(蝶番運動)に分けます。
3. 外側靱帯で補強されている。
✅ 正しい。関節包の外側を外側靱帯が補強します。ほかに副靱帯として蝶下顎靱帯・茎突下顎靱帯があります。
4. 開口時に下顎頭は後方へ滑る。
❌ 誤り。開口時、下顎頭は関節円板とともに前方(関節結節へ向かって前下方)へ滑走します。前半は下関節腔での回転、後半は上関節腔での前方滑走が主体です。
5. 側頭骨関節結節は関節包外にある。
❌ 誤り。関節結節は下顎頭が滑走する関節面そのもので、関節包内に含まれます。

【試験対策ポイント】

顎関節は「関節円板で2腔に分かれる複合関節」「開口=回転+前方滑走」の2点が出題の中心です。開口筋は外側翼突筋・顎二腹筋・顎舌骨筋、閉口筋は咬筋・側頭筋・内側翼突筋で、いずれも三叉神経第3枝(下顎神経)支配です。摂食嚥下や脳血管障害後の口腔機能に関わる領域として頻出です。

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