PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第12問

解剖学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第12問(解剖学)の正答は 3 です。回外筋は橈骨神経(深枝=後骨間神経)支配です。

問題
正中神経支配でないのはどれか。
  1. 1. 円回内筋
  2. 2. 長母指屈筋
  3. 3. 回外筋
  4. 4. 短母指外転筋
  5. 5. 長掌筋

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 回外筋

回外筋は橈骨神経(深枝=後骨間神経)支配です。他の4つはいずれも正中神経またはその分枝(前骨間神経・反回枝)に支配されます。


【各選択肢の解説】

1. 円回内筋
❌ 誤り(正中神経支配である)。上腕骨内側上顆・尺骨鈎状突起から橈骨中央外側面に付着し前腕を回内します。正中神経はこの筋の2頭の間を通り抜けます(円回内筋症候群の絞扼部位)。
2. 長母指屈筋
❌ 誤り(正中神経支配である)。正中神経の枝である前骨間神経が支配します。前骨間神経麻痺では長母指屈筋と深指屈筋(示指)が麻痺し、母指と示指でOKサインが作れなくなります(tear drop sign)。
3. 回外筋
✅ 正しい(正中神経支配ではない)。橈骨神経深枝が回外筋の2頭の間(Frohseのアーケード)を貫いて後骨間神経となるため、ここでの絞扼が後骨間神経麻痺の原因になります。
4. 短母指外転筋
❌ 誤り(正中神経支配である)。母指球筋のうち短母指外転筋・母指対立筋・短母指屈筋浅頭が正中神経(反回枝)支配です。手根管症候群で母指球が萎縮するのはこのためです。
5. 長掌筋
❌ 誤り(正中神経支配である)。上腕骨内側上顆から手掌腱膜に至る筋で、欠損することもある変異の多い筋です。

【試験対策ポイント】

前腕の回内・回外の神経支配は対で覚えます。回内=円回内筋(正中神経)・方形回内筋(前骨間神経)/回外=回外筋(橈骨神経深枝)・上腕二頭筋(筋皮神経)。前腕屈筋群のうち正中神経支配でないのは尺側手根屈筋と深指屈筋の尺側半(環指・小指)の2つだけで、これらは尺骨神経支配です。「屈筋は原則正中、例外は尺側の2つ、伸筋と回外筋は橈骨」と整理すると解けます。

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