第44回 理学療法士国家試験 午後 第17問
解剖学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第17問(解剖学)の正答は 5 です。気管分岐部や肺門の気管支周囲には気管気管支リンパ節・気管支肺(肺門)リンパ節が多数存在し、肺癌のリンパ行性転移の経路として臨床的にも重要です。
問題
正しいのはどれか。
- 1. 気管は食道の背側に位置する。
- 2. 気管は第2胸椎の高さで左右に分岐する。
- 3. 気管支は心臓の前面で肺に入る。
- 4. 気管支の最末梢は区域気管支である。
- 5. 気管支周辺には多数のリンパ節がある。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 気管支周辺には多数のリンパ節がある。
気管分岐部や肺門の気管支周囲には気管気管支リンパ節・気管支肺(肺門)リンパ節が多数存在し、肺癌のリンパ行性転移の経路として臨床的にも重要です。
【各選択肢の解説】
1. 気管は食道の背側に位置する。
❌ 誤り。前後関係が逆で、気管が腹側(前)、食道が背側(後)です。気管軟骨がC字形で後壁が膜性なのは、背側の食道が食塊で膨らめるようにするためです。
❌ 誤り。前後関係が逆で、気管が腹側(前)、食道が背側(後)です。気管軟骨がC字形で後壁が膜性なのは、背側の食道が食塊で膨らめるようにするためです。
2. 気管は第2胸椎の高さで左右に分岐する。
❌ 誤り。気管分岐部は第4~5胸椎(胸骨角)の高さです。気管の始まりが第6頸椎(輪状軟骨下縁)である点と混同しないようにします。
❌ 誤り。気管分岐部は第4~5胸椎(胸骨角)の高さです。気管の始まりが第6頸椎(輪状軟骨下縁)である点と混同しないようにします。
3. 気管支は心臓の前面で肺に入る。
❌ 誤り。肺門は肺の内側面にあり、気管支・肺動静脈は心臓の後方を通って肺に入ります。
❌ 誤り。肺門は肺の内側面にあり、気管支・肺動静脈は心臓の後方を通って肺に入ります。
4. 気管支の最末梢は区域気管支である。
❌ 誤り。区域気管支は主気管支・葉気管支に続く第3分岐にすぎません。末梢は細気管支→終末細気管支→呼吸細気管支→肺胞管→肺胞嚢と続きます。
❌ 誤り。区域気管支は主気管支・葉気管支に続く第3分岐にすぎません。末梢は細気管支→終末細気管支→呼吸細気管支→肺胞管→肺胞嚢と続きます。
5. 気管支周辺には多数のリンパ節がある。
✅ 正しい。肺門部リンパ節・気管分岐部リンパ節などが集まっています。
✅ 正しい。肺門部リンパ節・気管分岐部リンパ節などが集まっています。
【試験対策ポイント】
呼吸器の解剖では左右差が頻出です。右主気管支は太く短く正中との角度が約25度と急峻なため、誤嚥物や異物は右に入りやすくなります(左は約45度)。肺葉は右3葉(上・中・下)・左2葉(上・下)、肺区域は右10・左8です。気道の分岐は気管→主気管支→葉気管支→区域気管支→細気管支→終末細気管支→呼吸細気管支→肺胞管→肺胞の順で、ガス交換が始まるのは呼吸細気管支から(それより中枢は解剖学的死腔で約150mL)という点も呼吸理学療法の基礎として押さえます。
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