PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第18問

解剖学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第18問(解剖学)の正答は 3・5 です。尿は腎小体で濾過され尿細管・集合管を経て腎乳頭から小腎杯→大腎杯→腎盂(腎盤)→尿管へと流れます。

問題
腎について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 右腎は左腎よりも高い位置にある。
  2. 2. 腹膜の前面にある。
  3. 3. 尿は腎杯から腎盂に流れる。
  4. 4. 腎小体は腎髄質に位置する。
  5. 5. 腎小体と尿細管とを合わせてネフロンという。

正答:3・5番

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解説
■ 正答:3・5番

尿は腎小体で濾過され尿細管・集合管を経て腎乳頭から小腎杯→大腎杯→腎盂(腎盤)→尿管へと流れます。また腎小体(糸球体とボーマン嚢)と尿細管を合わせた1単位をネフロン(腎単位)といい、1腎あたり約100万個存在します。


【各選択肢の解説】

1. 右腎は左腎よりも高い位置にある。
❌ 誤り。右腎の上には肝臓があるため、右腎のほうが約半椎体低い位置にあります。
2. 腹膜の前面にある。
❌ 誤り。腎は後腹膜臓器で、腹膜の後方(背側)にあります。副腎・尿管・膵臓・十二指腸・上行結腸・下行結腸も同様です。
3. 尿は腎杯から腎盂に流れる。
✅ 正しい。腎乳頭から出た尿は小腎杯→大腎杯→腎盂→尿管→膀胱の順に運ばれます。
4. 腎小体は腎髄質に位置する。
❌ 誤り。腎小体(糸球体)は腎皮質に存在します。髄質には主にヘンレのループと集合管が走ります。
5. 腎小体と尿細管とを合わせてネフロンという。
✅ 正しい。ネフロン=腎小体(糸球体とボーマン嚢)+尿細管(近位尿細管・ヘンレのループ・遠位尿細管)です。集合管はネフロンには含めません。

【試験対策ポイント】

腎の機能解剖は「場所」と「流れ」に分けて覚えます。

区分含まれる構造
皮質腎小体(糸球体・ボーマン嚢)・近位尿細管と遠位尿細管の曲部
髄質(腎錐体)ヘンレのループ・集合管
腎洞小腎杯・大腎杯・腎盂

尿の生成は濾過(糸球体)→再吸収(尿細管)→分泌(尿細管)の3過程で、1日の原尿約150Lのうち99%が再吸収され尿量は約1.5Lになります。腎はエリスロポエチン産生・活性型ビタミンD産生・レニン分泌といった内分泌機能ももつため、慢性腎不全では腎性貧血や骨代謝異常が生じる点も内部障害領域で問われます。

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