PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第20問

解剖学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第20問(解剖学)の正答は 5 です。小脳歯状核は左右の小脳半球の白質内にある小脳核で、正中から外れた位置にあります。

問題
頭部MRI正中矢状断像でみられないのはどれか。
  1. 1. 脳梁
  2. 2. 下垂体
  3. 3. 松果体
  4. 4. 第四脳室
  5. 5. 小脳歯状核

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 小脳歯状核

小脳歯状核は左右の小脳半球の白質内にある小脳核で、正中から外れた位置にあります。したがって正中矢状断像には描出されません。他の4つはいずれも正中に位置する構造です。


【各選択肢の解説】

1. 脳梁
❌ 誤り(みられる)。左右の大脳半球を連結する交連線維で、正中矢状断では吻・膝・幹・膨大部が弓状に明瞭に描出されます。
2. 下垂体
❌ 誤り(みられる)。トルコ鞍(蝶形骨)内の正中にあり、下垂体柄とともに描出されます。矢状断は下垂体病変の評価に用いられる基本断面です。
3. 松果体
❌ 誤り(みられる)。第三脳室後壁の正中にある内分泌器官で、メラトニンを分泌します。
4. 第四脳室
❌ 誤り(みられる)。脳幹(橋・延髄)と小脳の間の正中にある腔で、矢状断では脳幹と小脳の間のテント状の像として描出されます。
5. 小脳歯状核
✅ 正しい(みられない)。小脳半球内の外側寄りにあるため正中断には写りません。描出には傍矢状断・水平断・冠状断が必要です。

【試験対策ポイント】

正中矢状断像でみえる構造をまとめて覚えてしまうのが近道です。脳梁・透明中隔・脳弓・視床内側面・視床下部・下垂体・視交叉・松果体・中脳(中脳水道)・橋・延髄・小脳虫部・第三脳室・第四脳室・大孔・頸髄上部

逆に正中矢状断でみえない(外側にある)代表は小脳歯状核・大脳基底核(尾状核・被殻・淡蒼球)・内包・側脳室体部・海馬・島です。「正中にあるか外側にあるか」で機械的に切ると迷いません。小脳核は内側から室頂核・球状核・栓状核・歯状核の順に並び、歯状核が最も外側で最大です。

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