PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第21問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第21問(生理学)の正答は 1 です。平滑筋細胞は紡錘形で中央に核が1個だけある単核細胞です。

問題
骨格筋と比較した場合の平滑筋の特徴はどれか。
  1. 1. 単核細胞である。
  2. 2. 横紋が見られる。
  3. 3. 体性神経支配である。
  4. 4. 電気刺激閾値が低い。
  5. 5. 運動は随意的である。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 単核細胞である。

平滑筋細胞は紡錘形で中央に核が1個だけある単核細胞です。骨格筋線維が多数の筋芽細胞の融合でできた多核の合胞体であるのと対照的です。


【各選択肢の解説】

1. 単核細胞である。
✅ 正しい。平滑筋は長さ20~200μmの紡錘形単核細胞です。心筋も原則単核(1~2核)で、多核なのは骨格筋だけです。
2. 横紋が見られる。
❌ 誤り。平滑筋にはサルコメアが規則的に配列していないため横紋はみられません。横紋があるのは骨格筋と心筋です。
3. 体性神経支配である。
❌ 誤り。平滑筋は自律神経支配で、消化管ではさらに壁内神経叢(アウエルバッハ神経叢・マイスナー神経叢)の調節を受けます。体性神経(運動神経)支配なのは骨格筋です。
4. 電気刺激閾値が低い。
❌ 誤り。平滑筋は骨格筋に比べて興奮性が低く、電気刺激の閾値は高い(刺激されにくい)とされます。収縮も遅く持続的です。
5. 運動は随意的である。
❌ 誤り。平滑筋の収縮は不随意です。随意的に収縮させられるのは骨格筋だけです。

【試験対策ポイント】

3種の筋の比較は表で一気に覚えます。

項目骨格筋心筋平滑筋
横紋ありありなし
多核(辺縁)単核(中央)単核(中央)
支配神経体性神経自律神経自律神経
随意性随意不随意不随意
収縮速度速い中間遅い(持続的)
自動能なしあり一部あり(消化管など)
介在板なしありなし

平滑筋は疲労しにくく少ないエネルギーで長時間の張力を保てるため、血管や消化管の緊張維持に適しています。心筋は介在板(ギャップ結合)で機能的合胞体として働き、全か無かの法則に従って心臓全体が一斉に収縮する点も併せて押さえます。

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