PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第35問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第35問(生理学)の正答は 1・5 です。体温のセットポイントを決める調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)にあります。

問題
体温について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 体温調節中枢は視床下部にある。
  2. 2. 熱産生の大部分は肝臓で行われる。
  3. 3. 入眠直後に最も低くなる。
  4. 4. 口腔温は腋窩温よりも低い。
  5. 5. 小児は成人よりも高い。

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 体温調節中枢は視床下部にある/小児は成人よりも高い

体温のセットポイントを決める調節中枢は視床下部(視索前野・前視床下部)にあります。また小児は成人に比べ代謝が盛んで体表面積比も大きく、平熱は成人より高め(乳幼児で37℃前後も正常範囲)です。


【各選択肢の解説】

1. 体温調節中枢は視床下部にある。
✅ 正しい。発汗・皮膚血管の収縮拡張・ふるえなどを統合して深部体温を一定に保ちます。
2. 熱産生の大部分は肝臓で行われる。
❌ 誤り。安静時は肝臓の寄与も大きいものの、身体最大の熱産生器官は骨格筋です。寒冷時のふるえ(シバリング)による熱産生も骨格筋によります。
3. 入眠直後に最も低くなる。
❌ 誤り。体温には日内変動(概日リズム)があり、早朝(午前2〜6時ごろ)に最低、夕方(午後4〜6時ごろ)に最高となります。入眠直後ではありません。
4. 口腔温は腋窩温よりも低い。
❌ 誤り。直腸温>口腔温>腋窩温の順で、口腔温は腋窩温より約0.2〜0.5℃高くなります。
5. 小児は成人よりも高い。
✅ 正しい。逆に高齢者は代謝低下により平熱が低く、感染症でも発熱しにくい点が臨床上重要です。

【試験対策ポイント】

熱の放散経路は輻射・伝導・対流・蒸発(不感蒸泄と発汗)の4つ。高温環境や運動時は蒸発(発汗)が主役になります。

理学療法との関連:脊髄損傷者は損傷レベル以下で発汗・血管運動調節が失われうつ熱を起こしやすく、高齢者は口渇感が鈍く脱水しやすいため、いずれも運動中の環境温管理と水分補給が必須です。多発性硬化症では体温上昇で症状が一過性に悪化するUhthoff現象にも注意します。

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