PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第36問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第36問(生理学)の正答は 4 です。IgEは肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球の表面に結合し、抗原と結合するとヒスタミンなどの化学伝達物質を放出させます。

問題
免疫グロブリンについて正しいのはどれか。
  1. 1. 唾液中には含まれない。
  2. 2. T細胞が抗原の刺激を受けて産生する。
  3. 3. IgGは血漿中に占める割合が最も少ない。
  4. 4. IgEはアレルギー反応に関与する。
  5. 5. IgMには胎盤透過性がある。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — IgEはアレルギー反応に関与する。

IgEは肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球の表面に結合し、抗原と結合するとヒスタミンなどの化学伝達物質を放出させます。これが気管支喘息・花粉症・アナフィラキシーなどI型(即時型)アレルギーの機序です。


【各選択肢の解説】

1. 唾液中には含まれない。
❌ 誤り。分泌型IgAが唾液・涙液・母乳・腸液・気道分泌液に多く含まれ、粘膜面の局所免疫を担っています。
2. T細胞が抗原の刺激を受けて産生する。
❌ 誤り。抗体(免疫グロブリン)を産生するのはB細胞が分化した形質細胞です。T細胞は細胞性免疫を担当します。
3. IgGは血漿中に占める割合が最も少ない。
❌ 誤り。IgGは免疫グロブリンの約70〜75%を占め最多です。最も少ないのはIgEです。
4. IgEはアレルギー反応に関与する。
✅ 正しい。I型アレルギーの主役です。
5. IgMには胎盤透過性がある。
❌ 誤り。胎盤を通過できるのはIgGだけです。IgMは五量体で分子量が最大のため通過できません。

【試験対策ポイント】

5種類の免疫グロブリンは「特徴を1つずつ」紐づけて覚えます。

クラス割合最大の特徴
IgG最多(約75%)唯一胎盤を通過・二次応答の主役
IgA2番目分泌型として唾液・母乳・腸液に
IgM3番目五量体で最大・感染初期(一次応答)に最初に出る
IgD微量B細胞表面の抗原受容体
IgE最少I型アレルギー・寄生虫感染

応用:新生児が生後数か月間感染に強いのは母体由来IgGのため。血液検査でIgM高値=最近の感染(急性期)、IgG高値=既感染・免疫獲得と読むのも定番です。

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