PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第34問

生理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第34問(生理学)の正答は 1・5 です。基礎代謝は「覚醒・安静臥位・空腹・快適温度」という条件で測る最低限のエネルギー消費量です。

問題
基礎代謝について正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 睡眠中は減少する。
  2. 2. 1〜3歳で最も低くなる。
  3. 3. 怒りや恐怖によって減少する。
  4. 4. 体温の変化に影響されない。
  5. 5. 同性・同年齢では体表面積に比例する。

正答:1・5番

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解説
■ 正答:1・5番 — 睡眠中は減少する/同性・同年齢では体表面積に比例する

基礎代謝は「覚醒・安静臥位・空腹・快適温度」という条件で測る最低限のエネルギー消費量です。睡眠中はさらに約10%低下し、また熱放散が体表面から起こるため、同じ性・年齢なら体表面積にほぼ比例します。


【各選択肢の解説】

1. 睡眠中は減少する。
✅ 正しい。基礎代謝は覚醒時の値で、睡眠時代謝量はそれより約10%低くなります。
2. 1〜3歳で最も低くなる。
❌ 誤り。体重あたりの基礎代謝基準値は1〜2歳が生涯で最も高く、その後加齢とともに低下します。最も低いのは高齢期です。
3. 怒りや恐怖によって減少する。
❌ 誤り。怒り・恐怖・緊張では交感神経が緊張し、代謝は増加します。
4. 体温の変化に影響されない。
❌ 誤り。体温が1℃上昇すると基礎代謝は約13%増加します。発熱時にエネルギー消費が増えるのはこのためです。
5. 同性・同年齢では体表面積に比例する。
✅ 正しい。体重よりも体表面積との相関が高く、日本人の基準値も体表面積あたりで示されてきました。

【試験対策ポイント】

基礎代謝が増える条件:低温環境(寒冷)・発熱・甲状腺機能亢進・妊娠・交感神経緊張・成長期。減る条件:睡眠・加齢・飢餓(栄養不良)・甲状腺機能低下。

男女差は男性>女性(筋肉量の差)。季節では夏に低く冬に高い。運動療法での消費エネルギー計算に使うMETsは「安静座位の代謝量=1MET」であり、基礎代謝(安静臥位)とは基準がわずかに異なる点も押さえておきましょう。

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