PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第67問

理学療法管理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第67問(理学療法管理学)の正答は 5 です。これは適切でないものを問う問題です。

問題
患者情報の取り扱いで適切でないのはどれか。
  1. 1. 保管庫に鍵をかける。
  2. 2. 利用目的を特定する。
  3. 3. 電子データを暗号化する。
  4. 4. 閲覧できる者を限定する。
  5. 5. 本人に電話で内容を開示する。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 本人に電話で内容を開示する。

これは適切でないものを問う問題です。電話では本人であることの確認ができず、なりすましによる情報漏えいのリスクがあります。個人情報の開示請求には、原則として書面による請求と本人確認(身分証の提示など)が必要で、所定の手続きに沿って行います。


【各選択肢の解説】

1. 保管庫に鍵をかける。
✅ 適切。診療記録の施錠保管は個人情報保護法が求める物理的安全管理措置の基本です。
2. 利用目的を特定する。
✅ 適切。個人情報は利用目的をできる限り特定し、本人に通知または公表したうえで、その範囲内で扱う必要があります。
3. 電子データを暗号化する。
✅ 適切。暗号化やアクセスログの管理は技術的安全管理措置にあたります。
4. 閲覧できる者を限定する。
✅ 適切。業務上必要な職員のみにアクセス権を与えることは組織的安全管理措置として必須です。
5. 本人に電話で内容を開示する。
❌ 適切でない。本人確認ができないため不適切です。緊急時などのやむを得ない場合を除き、電話での内容開示は行いません。

【試験対策ポイント】

個人情報保護における安全管理措置は4つに分類されます。組織的(責任者の設置・アクセス権限の管理)/人的(職員教育・守秘義務の周知)/物理的(施錠・持ち出し制限)/技術的(暗号化・パスワード・ログ管理)。あわせて、本人の同意なく第三者提供できる例外(法令に基づく場合、生命・身体・財産の保護に必要で同意を得るのが困難な場合など)も頻出です。理学療法士及び作業療法士法第16条の守秘義務は資格を失った後も継続する点、SNSや学会発表での症例の匿名化も臨床実習で問われやすい論点です。

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