第44回 理学療法士国家試験 午後 第68問
理学療法管理学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第68問(理学療法管理学)の正答は 4 です。これは適切でないものを問う問題です。
問題
院内感染対策として適切でないのはどれか。
- 1. ワクチン接種
- 2. 二次感染の防止
- 3. 感染経路の把握
- 4. 抗菌薬の予防的投与 ✓
- 5. 院内ガイドラインの作成
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 抗菌薬の予防的投与
これは適切でないものを問う問題です。抗菌薬を漫然と予防投与すると耐性菌(MRSA・多剤耐性緑膿菌など)の出現を助長し、菌交代現象による偽膜性腸炎なども引き起こします。院内感染対策としてはむしろ抗菌薬の適正使用(不要な投与を避けること)が求められます。
【各選択肢の解説】
1. ワクチン接種
✅ 適切。医療従事者へのB型肝炎・インフルエンザ・麻疹・風疹などのワクチン接種は、感受性宿主対策として有効です。
✅ 適切。医療従事者へのB型肝炎・インフルエンザ・麻疹・風疹などのワクチン接種は、感受性宿主対策として有効です。
2. 二次感染の防止
✅ 適切。手指衛生・個人防護具・患者の隔離により、感染者から他者への伝播を断つことは対策の中核です。
✅ 適切。手指衛生・個人防護具・患者の隔離により、感染者から他者への伝播を断つことは対策の中核です。
3. 感染経路の把握
✅ 適切。接触・飛沫・空気のいずれの経路かを把握して初めて適切な予防策を選択できます。
✅ 適切。接触・飛沫・空気のいずれの経路かを把握して初めて適切な予防策を選択できます。
4. 抗菌薬の予防的投与
❌ 適切でない。耐性菌を生む原因になります(周術期の限定的な予防投与など、医学的根拠のある場合を除く)。
❌ 適切でない。耐性菌を生む原因になります(周術期の限定的な予防投与など、医学的根拠のある場合を除く)。
5. 院内ガイドラインの作成
✅ 適切。感染対策委員会(ICT)による標準化された手順書の作成と遵守が基本となります。
✅ 適切。感染対策委員会(ICT)による標準化された手順書の作成と遵守が基本となります。
【試験対策ポイント】
標準予防策(スタンダードプリコーション)=すべての患者の血液・体液・分泌物・排泄物・粘膜・損傷皮膚を感染性があるものとして扱うという定義は必修事項です。汗は対象外である点も引っかけとして出ます。加えて感染経路別予防策として、接触感染(MRSA・ノロ・疥癬)=手袋とガウン/飛沫感染(インフルエンザ・風疹・ムンプス)=サージカルマスク/空気感染(結核・麻疹・水痘)=N95マスクと陰圧室を対応させて覚えます。手指衛生はアルコール手指消毒が基本ですが、ノロウイルスやクロストリジオイデス・ディフィシルには流水と石けんによる手洗いが必要です。
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