PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第44回 理学療法士国家試験 午後 第93問

臨床心理学第44回午後

第44回 理学療法士国家試験 午後 第93問(臨床心理学)の正答は 2 です。Lewy小体型認知症の中核症状は、繰り返す具体的な幻視・認知機能の変動・パーキンソニズム・REM睡眠行動障害です。

問題
Alzheimer型認知症と比べてLewy小体型認知症で特徴的な症状はどれか。
  1. 1. 失認
  2. 2. 幻視
  3. 3. 脱抑制
  4. 4. 反響言語
  5. 5. 感情失禁

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 幻視

Lewy小体型認知症の中核症状は、繰り返す具体的な幻視・認知機能の変動・パーキンソニズム・REM睡眠行動障害です。中でも幻視はAlzheimer型認知症との鑑別点として最も重視されます。


【各選択肢の解説】

1. 失認
❌ 誤り。視空間認知障害や失認はAlzheimer型認知症でもみられ、Lewy小体型に特徴的とはいえません。
2. 幻視
✅ 正しい。「子どもが部屋にいる」「虫が這っている」など具体的で生々しい人物・小動物の幻視が繰り返し出現します。本人が実在すると確信している点が特徴です。
3. 脱抑制
❌ 誤り。抑制が外れて社会的に不適切な行動をとるのは前頭側頭型認知症(Pick病)の特徴です。
4. 反響言語
❌ 誤り。相手の言葉をおうむ返しにする症状で、前頭側頭型認知症や自閉スペクトラム症でみられます。
5. 感情失禁
❌ 誤り。わずかな刺激で泣き笑いしてしまう症状で、血管性認知症に特徴的です。

【試験対策ポイント】

認知症の4大鑑別は特徴症状で覚えます。

病型特徴的症状
Alzheimer型近時記憶障害から始まる進行性経過・取り繕い
Lewy小体型幻視・認知の変動・パーキンソニズム・REM睡眠行動障害
前頭側頭型脱抑制・常同行動・反響言語・我が道を行く行動
血管性感情失禁・まだら認知症・階段状の悪化・巣症状

Lewy小体型では抗精神病薬に過敏で少量でも強い錐体外路症状が出るため、幻視への対応は薬より環境調整(照明を明るくする・見間違えやすい物を片づける)が基本です。転倒・起立性低血圧・失神も多く、理学療法では転倒予防と血圧変動への配慮が重要になります。

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