第44回 理学療法士国家試験 午後 第96問
臨床心理学第44回午後
第44回 理学療法士国家試験 午後 第96問(臨床心理学)の正答は 1・2 です。自分の思考が他人に知られる(考想伝播)、他人に抜き取られる(思考奪取)という訴えは、自分と他人の境界が失われる自我障害(させられ体験)であり、統合失調症に最も特異的な症状です。
問題
統合失調症に特徴的な訴えはどれか。2つ選べ。
- 1. 「考えが伝わっている」 ✓
- 2. 「考えが抜き取られる」 ✓
- 3. 「考えがまとまらない」
- 4. 「考えが先に進まない」
- 5. 「考えがよどみなく浮かぶ」
正答:1・2番
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解説
■ 正答:1・2番 — 「考えが伝わっている」/「考えが抜き取られる」
自分の思考が他人に知られる(考想伝播)、他人に抜き取られる(思考奪取)という訴えは、自分と他人の境界が失われる自我障害(させられ体験)であり、統合失調症に最も特異的な症状です。
【各選択肢の解説】
1. 「考えが伝わっている」
✅ 特徴的。考想伝播(思考伝播)といい、自分の考えが周囲に筒抜けになっていると感じる自我障害です。Schneiderの一級症状に含まれます。
✅ 特徴的。考想伝播(思考伝播)といい、自分の考えが周囲に筒抜けになっていると感じる自我障害です。Schneiderの一級症状に含まれます。
2. 「考えが抜き取られる」
✅ 特徴的。思考奪取(考想奪取)といい、自分の考えが外力によって抜き取られると感じる自我障害です。これもSchneiderの一級症状です。
✅ 特徴的。思考奪取(考想奪取)といい、自分の考えが外力によって抜き取られると感じる自我障害です。これもSchneiderの一級症状です。
3. 「考えがまとまらない」
❌ 特徴的とはいえない。思考のまとまりのなさは統合失調症でも生じますが、うつ状態・疲労・不安障害など多くの状態で訴えられる非特異的な症状です。
❌ 特徴的とはいえない。思考のまとまりのなさは統合失調症でも生じますが、うつ状態・疲労・不安障害など多くの状態で訴えられる非特異的な症状です。
4. 「考えが先に進まない」
❌ 特徴的でない。思考制止の訴えで、うつ病の中核症状です。考えが浮かばず決断できない状態を指します。
❌ 特徴的でない。思考制止の訴えで、うつ病の中核症状です。考えが浮かばず決断できない状態を指します。
5. 「考えがよどみなく浮かぶ」
❌ 特徴的でない。観念奔逸の訴えで、躁状態でみられます。次々に考えが浮かび話題が飛びます。
❌ 特徴的でない。観念奔逸の訴えで、躁状態でみられます。次々に考えが浮かび話題が飛びます。
【試験対策ポイント】
Schneiderの一級症状(統合失調症に特異性が高い症状)を丸ごと覚えておくと、この種の問題は確実に取れます。
| 分類 | 症状 |
|---|---|
| 幻聴 | 考想化声・話しかけと応答の形の幻聴・自己の行為を批評する幻聴 |
| 自我障害 | 考想伝播・思考奪取・思考吹入・させられ体験(作為体験) |
| 妄想 | 妄想知覚 |
| 身体 | 身体的被影響体験 |
キーワードは「自分の思考や行動が他人に筒抜け・操られる」。逆に、思考制止=うつ、観念奔逸=躁、と対で覚えると選択肢を切りやすくなります。
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