第45回 理学療法士国家試験 午前 第56問
解剖学第45回午前
第45回 理学療法士国家試験 午前 第56問(解剖学)の正答は 1・4 です。図は脳を下面(底面)から見たもので、前方(上側)に前頭葉と側頭葉、中央にWillis動脈輪と中脳・橋、後方(下側)に小脳が描かれています。
問題
図に示す血管名で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. ①中大脳動脈 ✓
- 2. ②椎骨動脈
- 3. ③上小脳動脈
- 4. ④脳底動脈 ✓
- 5. ⑤内頸動脈
正答:1・4番
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解説
■ 正答:1・4番 — ①中大脳動脈/④脳底動脈
図は脳を下面(底面)から見たもので、前方(上側)に前頭葉と側頭葉、中央にWillis動脈輪と中脳・橋、後方(下側)に小脳が描かれています。①の指示線は左大脳半球の外側溝(Sylvius裂)に入り込む灰色に塗られた太い血管に達しており中大脳動脈、④の指示線は橋の前面正中を縦に走る1本の太い動脈に達しており脳底動脈です。
【各選択肢の解説】
1. ①中大脳動脈
✅ 正しい。①は外側溝内を後外方へ走る、図中で灰色に塗られた血管を指しています。中大脳動脈は内頸動脈の直接の続きで、閉塞すると対側の片麻痺・感覚障害・半盲、優位半球では失語を生じます。
✅ 正しい。①は外側溝内を後外方へ走る、図中で灰色に塗られた血管を指しています。中大脳動脈は内頸動脈の直接の続きで、閉塞すると対側の片麻痺・感覚障害・半盲、優位半球では失語を生じます。
2. ②椎骨動脈
❌ 誤り。②が指すのは橋の上外側部で脳幹から小脳へ向かう血管(上小脳動脈)です。椎骨動脈は延髄の前外側を上行し、橋の下縁で左右が合流して脳底動脈になる血管で、図では脳幹下端でV字状に合流する2本として描かれています。
❌ 誤り。②が指すのは橋の上外側部で脳幹から小脳へ向かう血管(上小脳動脈)です。椎骨動脈は延髄の前外側を上行し、橋の下縁で左右が合流して脳底動脈になる血管で、図では脳幹下端でV字状に合流する2本として描かれています。
3. ③上小脳動脈
❌ 誤り。③の指示線は②よりも下方の橋外側部(前下小脳動脈が走る高さ)に達しています。上小脳動脈は中脳と橋の境で、脳底動脈が後大脳動脈に分かれる直前から分岐します。
❌ 誤り。③の指示線は②よりも下方の橋外側部(前下小脳動脈が走る高さ)に達しています。上小脳動脈は中脳と橋の境で、脳底動脈が後大脳動脈に分かれる直前から分岐します。
4. ④脳底動脈
✅ 正しい。橋の前面正中を上行する太い1本の動脈で、下端は左右の椎骨動脈の合流、上端は左右の後大脳動脈への分岐となります。閉塞すると閉じ込め症候群など重篤な脳幹症状を来します。
✅ 正しい。橋の前面正中を上行する太い1本の動脈で、下端は左右の椎骨動脈の合流、上端は左右の後大脳動脈への分岐となります。閉塞すると閉じ込め症候群など重篤な脳幹症状を来します。
5. ⑤内頸動脈
❌ 誤り。⑤は中脳の外側を後方へ回り込む血管(後大脳動脈)を指しています。内頸動脈は視交叉の外側で前大脳動脈と中大脳動脈に分かれる、Willis動脈輪の前外側部にあります。
❌ 誤り。⑤は中脳の外側を後方へ回り込む血管(後大脳動脈)を指しています。内頸動脈は視交叉の外側で前大脳動脈と中大脳動脈に分かれる、Willis動脈輪の前外側部にあります。
【試験対策ポイント】
脳底面の血管図は前方循環(内頸動脈系)=前大脳動脈・中大脳動脈、後方循環(椎骨脳底動脈系)=椎骨動脈→脳底動脈→後大脳動脈の2系統に分けて眺めるのがコツです。Willis動脈輪は前交通動脈1本・前大脳動脈・内頸動脈・後交通動脈・後大脳動脈で輪をつくります。脳底動脈から出る小脳枝は上から上小脳動脈→前下小脳動脈、椎骨動脈から出るのが後下小脳動脈(延髄外側=Wallenberg症候群)という上下関係で整理しましょう。
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