PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第57問

解剖学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第57問(解剖学)の正答は 5 です。下肢の静脈は筋膜より浅い表在(皮下)静脈と、同名動脈に伴走する深部静脈に分かれます。

問題
表在静脈はどれか。
  1. 1. 総腸骨静脈
  2. 2. 外腸骨静脈
  3. 3. 大腿静脈
  4. 4. 膝窩静脈
  5. 5. 大伏在静脈

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 大伏在静脈

下肢の静脈は筋膜より浅い表在(皮下)静脈と、同名動脈に伴走する深部静脈に分かれます。大伏在静脈と小伏在静脈が表在静脈で、選択肢1〜4はすべて深部静脈です。


【各選択肢の解説】

1. 総腸骨静脈
❌ 誤り。外腸骨静脈と内腸骨静脈が合流したもので、骨盤内の深部静脈です。左右が合流して下大静脈になります。
2. 外腸骨静脈
❌ 誤り。大腿静脈が鼠径靱帯を越えて骨盤内に入ったもので、深部静脈です。
3. 大腿静脈
❌ 誤り。大腿動脈に伴走する深部静脈で、深部静脈血栓症(DVT)の好発部位です。
4. 膝窩静脈
❌ 誤り。膝窩動脈に伴走する深部静脈で、ここもDVTの好発部位です。
5. 大伏在静脈
✅ 正しい。内果の前方から始まり下腿・大腿の内側皮下を上行して、鼠径部(伏在裂孔)で大腿静脈に注ぐ人体で最も長い表在静脈です。

【試験対策ポイント】

表在静脈は下肢が大伏在静脈(内側・大腿静脈へ)と小伏在静脈(外側後面・膝窩静脈へ)、上肢が橈側皮静脈・尺側皮静脈・肘正中皮静脈(採血部位)です。臨床では、下肢静脈瘤が起こるのは弁不全を生じやすい表在静脈(大伏在静脈)、肺塞栓症の塞栓源となるのは深部静脈(膝窩静脈・大腿静脈)という違いが問われます。長期臥床後の離床時は、ホーマンズ徴候や下腿の腫脹・熱感に注意します。

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