PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第58問

解剖学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第58問(解剖学)の正答は 1 です。提示された上腹部の単純CTでは、矢印は画像の右側(=患者の右側)を大きく占める、境界が滑らかで内部が均一な実質臓器を指しています。

問題
腹部単純CT(別冊No.5)を別に示す。矢印の臓器はどれか。
第45回午前第58問 図
  1. 1. 肝臓
  2. 2. 腎臓
  3. 3. 膵臓
  4. 4. 胆嚢
  5. 5. 脾臓

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 肝臓

提示された上腹部の単純CTでは、矢印は画像の右側(=患者の右側)を大きく占める、境界が滑らかで内部が均一な実質臓器を指しています。これは肝臓(右葉)です。同じスライスには、画像左側にガスを含む胃と脾臓、中央に椎体、その両脇に腎の上極が写っています。


【各選択肢の解説】

1. 肝臓
✅ 正しい。右上腹部を占める人体最大の実質臓器で、単純CTでは均一なやや高吸収域として描出されます。矢印はその右葉を指しています。
2. 腎臓
❌ 誤り。腎臓は後腹膜臓器で、この断面では椎体の左右背側に見えます。矢印の位置よりも背側かつ内側です。
3. 膵臓
❌ 誤り。膵臓は胃の背側を横走し、正中から左側にかけて脾静脈に沿って位置します。矢印の指す右側の大きな臓器とは異なります。
4. 胆囊
❌ 誤り。胆囊は肝右葉下面(肝門の右前方)にある小さな囊状構造で、内部の胆汁を反映した低吸収域として描出されます。矢印が示す均一な大きい実質とは形も大きさも一致しません。
5. 脾臓
❌ 誤り。脾臓は画像の左側後方(患者の左上腹部、胃の外側背側)にある臓器です。矢印とは左右が逆です。

【試験対策ポイント】

CT・MRIの横断像は足側から見上げた向き=画像の左が患者の右です(画像下端の「右」「左」表示で確認できます)。上腹部レベルの目印は、右=肝臓/左前=胃(ガスで黒い)/左後=脾臓/中央後方=椎体/椎体前正中=大動脈、その右=下大静脈。この位置関係を1枚覚えておくと、腎臓(椎体の外側背側)・膵臓(胃の背側を横走)も迷わず同定できます。

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