PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午前 第97問

臨床心理学第45回午前

第45回 理学療法士国家試験 午前 第97問(臨床心理学)の正答は 2 です。迂遠は思考の流れ(思路)の障害の一つで、話が本筋から外れて細かい枝葉にこだわり、回りくどい説明を延々と続けるものの、最終的には目標にたどり着く状態です。

問題
「細部に拘泥して重要なことを要領よく話すことができない」症状はどれか。
  1. 1. 保続
  2. 2. 迂遠
  3. 3. 思考制止
  4. 4. 思考途絶
  5. 5. 観念奔逸

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 「迂遠」

迂遠は思考の流れ(思路)の障害の一つで、話が本筋から外れて細かい枝葉にこだわり、回りくどい説明を延々と続けるものの、最終的には目標にたどり着く状態です。てんかん、認知症、知的障害でみられます。


【各選択肢の解説】

1. 保続
❌ 誤り。一度出た反応(言葉・動作)が、場面が変わっても不適切に繰り返される症状で、前頭葉損傷や認知症でみられます。
2. 迂遠
✅ 正しい。細部にとらわれて要領よく話せないが、最終的には話題の目標に到達します。
3. 思考制止
❌ 誤り。思考の進行が遅く重苦しくなる状態で、うつ病に特徴的です。
4. 思考途絶
❌ 誤り。思考の流れが突然ぷつりと途切れ、話が中断してしまう状態で、統合失調症に特徴的です。
5. 観念奔逸
❌ 誤り。次々に考えが浮かんで話題が飛び、まとまらない状態で、躁状態に特徴的です。

【試験対策ポイント】

思路(思考過程)の障害は、代表疾患とセットにすると一気に整理できます。観念奔逸=躁病(速い・飛ぶ・目標を見失う)/思考制止=うつ病(遅い・進まない)/思考途絶=統合失調症(突然途切れる)/連合弛緩・滅裂思考=統合失調症(つながりが失われる)/迂遠=てんかん・認知症(回りくどいが到達する)/保続=脳器質性疾患(同じ反応の繰り返し)。「回りくどいが最後にはたどり着く=迂遠」「そもそもたどり着けない=滅裂思考」という目標到達の有無が、迂遠を見分ける決め手です。思考「内容」の障害(妄想)や思考「体験」の障害(考想吹入・思考奪取など自我障害)とは別カテゴリーである点も区別しておきましょう。

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