PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第54問

解剖学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第54問(解剖学)の正答は 1・2 です。伸張反射は、筋が伸ばされると筋紡錘が興奮し、Ia群求心性線維が脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス性に結合して同名筋を収縮させる反射です。

問題
伸張反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. α運動線維
  2. 2. Ia群求心性線維
  3. 3. Ib群求心性線維
  4. 4. Ⅲ群求心性線維
  5. 5. Ⅳ群求心性線維

正答:1・2番

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解説
■ 正答:1・2番 — α運動線維、Ia群求心性線維

伸張反射は、筋が伸ばされると筋紡錘が興奮し、Ia群求心性線維が脊髄前角のα運動ニューロンに単シナプス性に結合して同名筋を収縮させる反射です。ヒトで唯一の単シナプス反射であり、腱反射(膝蓋腱反射など)として臨床評価に用いられます。


【各選択肢の解説】

1. α運動線維
✅ 正しい。伸張反射の遠心路で、錘外筋線維を収縮させます。
2. Ia群求心性線維
✅ 正しい。筋紡錘の一次終末(環螺旋終末)から出る太い有髄線維で、伸張反射の求心路です。
3. Ib群求心性線維
❌ 誤り。Ib線維はGolgi腱器官からの求心路で、介在ニューロンを介して同名筋を抑制するIb抑制(自原抑制)を担い、伸張反射とは逆向きの働きをします。
4. Ⅲ群求心性線維
❌ 誤り。細い有髄線維で痛覚・温度覚などを伝え、屈曲反射(逃避反射)の求心路になります。
5. Ⅳ群求心性線維
❌ 誤り。無髄のポリモーダル受容器由来で、鈍い痛みなどを伝えます。伸張反射には関与しません。

【試験対策ポイント】

受容器と反射の対応を整理します。筋紡錘=Ia・Ⅱ群=伸張反射(筋の長さを感知・促通性)腱紡錘(Golgi腱器官)=Ib群=Ib抑制(筋の張力を感知・抑制性)

伸張反射は「相動性(腱反射)」と「緊張性(姿勢保持に働き、痙縮の本体)」に分かれ、上位運動ニューロン障害では亢進、末梢神経障害や下位運動ニューロン障害では減弱・消失します。γ運動線維は筋紡錘の錘内筋線維を支配して感度を調節する、という点も押さえましょう。

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