第45回 理学療法士国家試験 午後 第57問
解剖学第45回午後
第45回 理学療法士国家試験 午後 第57問(解剖学)の正答は 2・5 です。毛細リンパ管は単層の内皮細胞のみで作られ、基底膜が乏しく細胞間隙が広いため、タンパク質や細胞成分まで取り込めます。
問題
正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. リンパ管には弁機構が存在しない。
- 2. 毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる。 ✓
- 3. 胸管は右側の静脈角に合流する。
- 4. 右腰リンパ本幹は右リンパ本幹に入る。
- 5. 脾臓はリンパ性器官の1つである。 ✓
正答:2・5番
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解説
■ 正答:2・5番 — 毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる。/脾臓はリンパ性器官の1つである。
毛細リンパ管は単層の内皮細胞のみで作られ、基底膜が乏しく細胞間隙が広いため、タンパク質や細胞成分まで取り込めます。脾臓は最大のリンパ性器官で、血液中の異物処理と老廃赤血球の破壊を担います。
【各選択肢の解説】
1. リンパ管には弁機構が存在しない。
❌ 誤り。リンパ管には静脈と同様に多数の弁があり、逆流を防いで一方向にリンパを流します。骨格筋のポンプ作用と合わせてリンパ還流が成り立ちます。
❌ 誤り。リンパ管には静脈と同様に多数の弁があり、逆流を防いで一方向にリンパを流します。骨格筋のポンプ作用と合わせてリンパ還流が成り立ちます。
2. 毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる。
✅ 正しい。一端が盲端で始まり、基底膜が不完全なため組織液や大きな分子が入りやすい構造です。
✅ 正しい。一端が盲端で始まり、基底膜が不完全なため組織液や大きな分子が入りやすい構造です。
3. 胸管は右側の静脈角に合流する。
❌ 誤り。胸管は左静脈角(左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)に注ぎます。右上半身のリンパのみが右リンパ本幹を経て右静脈角に入ります。
❌ 誤り。胸管は左静脈角(左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)に注ぎます。右上半身のリンパのみが右リンパ本幹を経て右静脈角に入ります。
4. 右腰リンパ本幹は右リンパ本幹に入る。
❌ 誤り。左右の腰リンパ本幹は腸リンパ本幹とともに乳び槽に集まり、胸管へ続きます。右リンパ本幹に入るのは右上肢・右頭頸部・右胸部のリンパです。
❌ 誤り。左右の腰リンパ本幹は腸リンパ本幹とともに乳び槽に集まり、胸管へ続きます。右リンパ本幹に入るのは右上肢・右頭頸部・右胸部のリンパです。
5. 脾臓はリンパ性器官の1つである。
✅ 正しい。白脾髄でリンパ球が働く二次リンパ性器官であり、赤脾髄では古い赤血球が処理されます。
✅ 正しい。白脾髄でリンパ球が働く二次リンパ性器官であり、赤脾髄では古い赤血球が処理されます。
【試験対策ポイント】
リンパの流れは体を分けて考えます。右上半身(右上肢・右頭頸部・右胸部)=右リンパ本幹→右静脈角、それ以外の全身(左上半身と下半身すべて)=胸管→左静脈角。「全身の4分の3は胸管が集める」という比率が定番の問われ方です。
リンパ性器官の分類も押さえます。一次(中枢)=骨髄・胸腺、二次(末梢)=リンパ節・脾臓・扁桃・パイエル板。乳がん術後のリンパ浮腫では、患肢の挙上・用手的リンパドレナージ・圧迫療法が理学療法の柱になります。
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