PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第59問

解剖学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第59問(解剖学)の正答は 1 です。この設問は「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。

問題
内分泌腺とその位置との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. 上皮小体 ―― 甲状腺の前面
  2. 2. 下垂体 ―― トルコ鞍上面
  3. 3. 松果体 ―― 間脳の背面
  4. 4. 副腎 ―― 腎臓の上面
  5. 5. 胸腺 ―― 胸骨の背面

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 上皮小体 ―― 甲状腺の前面

この設問は「誤っている組合せ」を選ぶ問題です。上皮小体(副甲状腺)は甲状腺の後面に上下2対(計4個)が埋まるように位置しているため、「甲状腺の前面」としている1番が誤りであり、これが正答になります。


【各選択肢の解説】

1. 上皮小体 ―― 甲状腺の前面
❌ 誤り。上皮小体は甲状腺の後面にある米粒大の内分泌腺で、パラソルモンを分泌して血中カルシウム濃度を上げます。甲状腺全摘時に誤って摘除するとテタニーを起こします。
2. 下垂体 ―― トルコ鞍上面
✅ 正しい。下垂体は蝶形骨のトルコ鞍(下垂体窩)に収まり、下垂体茎で視床下部とつながっています。
3. 松果体 ―― 間脳の背面
✅ 正しい。第三脳室後上壁、視床の後上方に位置し、メラトニンを分泌して概日リズムを調節します。
4. 副腎 ―― 腎臓の上面
✅ 正しい。左右の腎臓上極に接する三角形の腺で、皮質からステロイドホルモン、髄質からアドレナリンを分泌します。
5. 胸腺 ―― 胸骨の背面
✅ 正しい。前縦隔(胸骨柄の後方)にあり、T細胞の分化・成熟の場です。思春期以降は退縮して脂肪組織に置き換わります。

【試験対策ポイント】

「誤っているのはどれか」型では、正しい4つを消していく作業が確実です。

内分泌腺と主なホルモンの対応も一緒に押さえます。上皮小体=パラソルモン(血中Ca上昇)に対し、甲状腺の傍濾胞細胞=カルシトニン(血中Ca低下)と作用が逆。副腎皮質=コルチゾール・アルドステロン、副腎髄質=アドレナリン。

副腎は皮質が中胚葉髄質が外胚葉(神経堤)由来という発生の違いも問われます。

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