PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第45回 理学療法士国家試験 午後 第98問

臨床心理学第45回午後

第45回 理学療法士国家試験 午後 第98問(臨床心理学)の正答は 3・4 です。重症のうつ病では微小妄想(罪業・貧困・心気妄想)が出現し、精神運動制止が極度に進むとうつ病性昏迷(意識は保たれるが自発的な言動が停止する状態)に至ります。

問題
うつ病でみられる症状はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 自閉
  2. 2. 幻視
  3. 3. 妄想
  4. 4. 昏迷
  5. 5. 途絶

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — 妄想/昏迷

重症のうつ病では微小妄想(罪業・貧困・心気妄想)が出現し、精神運動制止が極度に進むとうつ病性昏迷(意識は保たれるが自発的な言動が停止する状態)に至ります。いずれも重症例の症状として国試で頻出です。


【各選択肢の解説】

1. 自閉
❌ 誤り。自閉(外界との接触を断ち自分の世界に閉じこもる)は統合失調症の基本症状で、Bleulerの基本症状(連合弛緩・感情障害・両価性・自閉)の一つです。
2. 幻視
❌ 誤り。幻視はせん妄、Lewy小体型認知症、アルコール離脱症状に特徴的です。うつ病では通常みられません。
3. 妄想
✅ 正しい。罪業妄想・貧困妄想・心気妄想といった微小妄想がみられます。
4. 昏迷
✅ 正しい。精神運動制止の極型としてうつ病性昏迷が生じます。緊張病性昏迷(統合失調症)との鑑別が必要です。
5. 途絶
❌ 誤り。思考途絶(話している途中で思考が突然途切れる)は統合失調症の思考障害です。

【試験対策ポイント】

うつ病の症状は「精神症状+身体症状+日内変動」で押さえます。精神症状=抑うつ気分・興味喪失・思考制止・意欲低下・希死念慮・微小妄想。身体症状=早朝覚醒・食欲低下・体重減少・便秘・易疲労。朝に最も調子が悪く夕方にかけて軽快する日内変動が典型です。

理学療法・作業療法では、急性期は励まさず休息を最優先し、決断を迫らないことが原則です。回復期に入って活動性を段階的に上げていきます。回復期は自殺のリスクが高まる時期(意欲が戻り実行できるようになる)なので、この時期の観察がとくに重要です。

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