第46回 理学療法士国家試験 午前 第53問
解剖学第46回午前
第46回 理学療法士国家試験 午前 第53問(解剖学)の正答は 4 です。外側皮質脊髄路(錐体路の主部)は、大脳皮質運動野から放線冠・内包後脚・中脳大脳脚・橋底部を下行し、延髄下端の錐体で約75〜90%の線維が反対側へ交叉(錐体交叉)して外側皮質脊髄路となり、脊髄側索を下行します。
問題
外側皮質脊髄路が交叉するのはどこか。
- 1. 放線冠
- 2. 内包
- 3. 中脳
- 4. 延髄 ✓
- 5. 脊髄
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 延髄
外側皮質脊髄路(錐体路の主部)は、大脳皮質運動野から放線冠・内包後脚・中脳大脳脚・橋底部を下行し、延髄下端の錐体で約75〜90%の線維が反対側へ交叉(錐体交叉)して外側皮質脊髄路となり、脊髄側索を下行します。
【各選択肢の解説】
1. 放線冠
❌ 誤り。放線冠は大脳皮質から内包へ集束する白質線維の扇状部分で、ここでは交叉しません。同側を通過するだけです。
❌ 誤り。放線冠は大脳皮質から内包へ集束する白質線維の扇状部分で、ここでは交叉しません。同側を通過するだけです。
2. 内包
❌ 誤り。皮質脊髄路は内包後脚を通りますが交叉しません。内包出血で反対側の片麻痺が生じるのは、交叉部位が内包より下位(延髄)にあるためです。
❌ 誤り。皮質脊髄路は内包後脚を通りますが交叉しません。内包出血で反対側の片麻痺が生じるのは、交叉部位が内包より下位(延髄)にあるためです。
3. 中脳
❌ 誤り。中脳では大脳脚の中央部を占めて下行しますが、交叉はしません。中脳で交叉するのは赤核脊髄路(腹側被蓋交叉)です。
❌ 誤り。中脳では大脳脚の中央部を占めて下行しますが、交叉はしません。中脳で交叉するのは赤核脊髄路(腹側被蓋交叉)です。
4. 延髄
✅ 正しい。延髄下端の錐体で交叉(錐体交叉)し、対側の脊髄側索を下行します。交叉しなかった線維は前皮質脊髄路として同側前索を下行します。
✅ 正しい。延髄下端の錐体で交叉(錐体交叉)し、対側の脊髄側索を下行します。交叉しなかった線維は前皮質脊髄路として同側前索を下行します。
5. 脊髄
❌ 誤り。脊髄の白質前交連で髄節ごとに交叉するのは前皮質脊髄路の線維です。設問が問う「外側」皮質脊髄路の交叉部位は延髄です。
❌ 誤り。脊髄の白質前交連で髄節ごとに交叉するのは前皮質脊髄路の線維です。設問が問う「外側」皮質脊髄路の交叉部位は延髄です。
【試験対策ポイント】
「どこで交叉するか」は病巣の側と症状の側の関係を決める最重要知識です。
| 伝導路 | 交叉部位 |
|---|---|
| 外側皮質脊髄路 | 延髄錐体(錐体交叉) |
| 前皮質脊髄路 | 脊髄の各髄節(白質前交連) |
| 後索‐内側毛帯路(深部感覚) | 延髄(後索核より上・毛帯交叉) |
| 外側脊髄視床路(温痛覚) | 脊髄の各髄節(入力の1〜2髄節上) |
温痛覚は「入ってすぐ脊髄で交叉」、運動と深部感覚は「延髄で交叉」。この対比がそのままBrown‐Séquard症候群の解離性感覚障害(病巣側の深部感覚障害+反対側の温痛覚障害)の説明になります。
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