PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第54問

解剖学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第54問(解剖学)の正答は 3・4 です。棘下筋は棘上筋とともに肩甲上神経(C5〜C6)支配、小円筋は三角筋とともに腋窩神経(C5〜C6)支配です。

問題
筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 僧帽筋 ―― 長胸神経
  2. 2. 小菱形筋 ―― 肩甲下神経
  3. 3. 棘下筋 ―― 肩甲上神経
  4. 4. 小円筋 ―― 腋窩神経
  5. 5. 大円筋 ―― 肩甲背神経

正答:3・4番

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解説
■ 正答:3・4番 — 棘下筋 ―― 肩甲上神経/小円筋 ―― 腋窩神経

棘下筋は棘上筋とともに肩甲上神経(C5〜C6)支配、小円筋は三角筋とともに腋窩神経(C5〜C6)支配です。回旋筋腱板4筋のうち神経支配が分かれるこの2つは、国試で最も頻繁に問われる組合せです。


【各選択肢の解説】

1. 僧帽筋 ―― 長胸神経
❌ 誤り。僧帽筋は副神経(第XI脳神経)と頸神経叢(C2〜C4)の支配です。長胸神経が支配するのは前鋸筋で、麻痺すると翼状肩甲を生じます。
2. 小菱形筋 ―― 肩甲下神経
❌ 誤り。小菱形筋・大菱形筋・肩甲挙筋は肩甲背神経(C4〜C5)支配です。肩甲下神経が支配するのは肩甲下筋と大円筋です。
3. 棘下筋 ―― 肩甲上神経
✅ 正しい。肩甲上神経は肩甲切痕を通って棘上筋を、さらに棘窩切痕を回り込んで棘下筋を支配します。棘下筋は肩関節外旋筋です。
4. 小円筋 ―― 腋窩神経
✅ 正しい。腋窩神経は外側腋窩隙(quadrilateral space)を通り、三角筋と小円筋を支配します。小円筋も肩関節外旋に働きます。
5. 大円筋 ―― 肩甲背神経
❌ 誤り。大円筋は下肩甲下神経支配です。肩甲背神経は菱形筋と肩甲挙筋の支配神経で、大円筋とは関係ありません。

【試験対策ポイント】

回旋筋腱板(ローテーターカフ)4筋は必ず表で整理します。

支配神経主な作用
棘上筋肩甲上神経外転(初期)
棘下筋肩甲上神経外旋
小円筋腋窩神経外旋
肩甲下筋肩甲下神経内旋

さらに名前が紛らわしい「肩甲まわり3神経」を切り分けておくこと。長胸神経=前鋸筋(翼状肩甲)、肩甲背神経=菱形筋・肩甲挙筋肩甲下神経=肩甲下筋・大円筋。大円筋と小円筋は名前が似ていても神経が違う(下肩甲下神経 vs 腋窩神経)点が最大のひっかけです。

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