PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第59問

解剖学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第59問(解剖学)の正答は 4 です。写真では、検者の示指が左鎖骨のすぐ下方、三角筋前縁と大胸筋の間にできる陥凹(三角筋胸筋三角=鎖骨下窩)を押し込んでいます。

問題
左頸肩腕部の写真(別冊No. 3)を別に示す。 指で示している部位はどれか。
第46回午前第59問 図
  1. 1. 第一肋骨
  2. 2. 胸鎖関節
  3. 3. 肩鎖関節
  4. 4. 烏口突起
  5. 5. 上腕骨小結節

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 烏口突起

写真では、検者の示指が左鎖骨のすぐ下方、三角筋前縁と大胸筋の間にできる陥凹(三角筋胸筋三角=鎖骨下窩)を押し込んでいます。この位置で骨性の隆起として触れるのは烏口突起です。


【各選択肢の解説】

1. 第一肋骨
❌ 誤り。第一肋骨は鎖骨の深部に隠れており、体表から直接触れるのは鎖骨上窩の奥のごく一部だけです。写真の指の位置(鎖骨より下・肩寄り)とは合いません。
2. 胸鎖関節
❌ 誤り。胸鎖関節は胸骨柄の上外側縁で、頸切痕のすぐ横にあります。写真の指はそれよりはるかに外側(肩関節寄り)を押しています。
3. 肩鎖関節
❌ 誤り。肩鎖関節は肩の最も高い位置、鎖骨外側端と肩峰の間にあります。写真の指は肩の頂点ではなく、鎖骨の下方の陥凹に入り込んでいます。
4. 烏口突起
✅ 正しい。鎖骨外側1/3の約2〜3cm下方、三角筋前縁と大胸筋の間のくぼみで前外側に突出する骨として触れます。写真の触診位置はまさにこの三角筋胸筋三角にあたります。
5. 上腕骨小結節
❌ 誤り。小結節は烏口突起よりさらに外側にあり、上腕を内外旋させると指の下で動くのが特徴です。写真の指は肩関節の外側ではなく、鎖骨直下の内側寄りの陥凹にあります。

【試験対策ポイント】

烏口突起は「肩甲骨の一部なのに前面から触れる」という点が最大の特徴で、触診の基準点として頻出です。

烏口突起に付く3つの構造は必ずセットで暗記します。小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭(付着する靱帯は烏口肩峰靱帯・烏口鎖骨靱帯)。「小さい(小胸筋)ウコン(烏口腕筋)が短い(二頭筋短頭)」のような語呂で固めておくとよいでしょう。

触診の位置関係は内側から外側へ「胸鎖関節→鎖骨→肩鎖関節(肩の頂点)」、そのやや下前方に烏口突起、さらに外側に大結節・小結節という順で頭に入れておくと、写真問題で迷いません。烏口突起は圧痛が出やすく、押しすぎないよう配慮する部位でもあります。

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