PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午前 第97問

臨床心理学第46回午前

第46回 理学療法士国家試験 午前 第97問(臨床心理学)の正答は 2 です。ベンゾジアゼピン系薬剤は長期・大量使用により身体依存を形成し、急に中断すると不安・不眠・振戦・発汗・知覚過敏、重症例ではけいれん発作やせん妄といった離脱症状が出現します。

問題
物質依存についての組合せで適切なのはどれか。
  1. 1. カフェイン ―― 共依存
  2. 2. ベンゾジアゼピン ―― 離脱症状 ✓
  3. 3. トルエン ―― 嫉妬妄想
  4. 4. 大麻 ―― 身体依存
  5. 5. 覚せい剤 ―― 滞続言語

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 70%参考値

10人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — ベンゾジアゼピン ―― 離脱症状

ベンゾジアゼピン系薬剤は長期・大量使用により身体依存を形成し、急に中断すると不安・不眠・振戦・発汗・知覚過敏、重症例ではけいれん発作やせん妄といった離脱症状が出現します。そのため中止する際は時間をかけて漸減するのが原則です。


【各選択肢の解説】

1. カフェイン ―― 共依存
❌ 誤り。共依存はアルコール依存症者を世話し続けることで自分の存在価値を得るという、家族・周囲の関係性の問題を指す概念です。カフェインの離脱症状は頭痛・眠気・集中困難です。
2. ベンゾジアゼピン ―― 離脱症状
✅ 正しい。身体依存を形成する代表的な薬物で、常用量の範囲でも長期使用後の急な中断で離脱症状が生じます(常用量依存)。
3. トルエン ―― 嫉妬妄想
❌ 誤り。嫉妬妄想(オセロ症候群)はアルコール依存症で典型的にみられます。有機溶剤(トルエン)は急性期に幻覚・意識変容、慢性使用で認知機能低下や無動機症候群、小脳・大脳の萎縮を来します。
4. 大麻 ―― 身体依存
❌ 誤り。大麻は精神依存が主体で、身体依存は弱いとされます。身体依存が強いのはアルコール・オピオイド・バルビツール酸系・ベンゾジアゼピン系です。
5. 覚せい剤 ―― 滞続言語
❌ 誤り。滞続言語(同じ語句を繰り返す発話)は前頭葉病変や失語でみられる症状です。覚せい剤は強い精神依存を形成し、幻覚妄想状態(被害・関係妄想)と、断薬後のフラッシュバック(再燃現象)が特徴です。

【試験対策ポイント】

物質依存は精神依存と身体依存のどちらが強いか、特徴的な精神症状は何かで整理します。

  • アルコール:精神・身体依存とも強い。離脱=振戦せん妄(断酒後2〜3日、小動物幻視)。慢性期=嫉妬妄想、Wernicke-Korsakoff症候群、末梢神経障害、小脳失調
  • ベンゾジアゼピン・バルビツール酸:身体依存あり。離脱でけいれん。中止は漸減が原則
  • 覚せい剤(アンフェタミン類):精神依存が極めて強い。幻覚妄想状態、フラッシュバック
  • 大麻:精神依存が主体。無動機症候群
  • 有機溶剤(シンナー・トルエン):慢性使用で認知機能低下、小脳症状
  • オピオイド(モルヒネ・ヘロイン):精神・身体依存とも強い。離脱=あくび、流涙、散瞳、下痢
「アルコール=嫉妬妄想と振戦せん妄」「覚せい剤=幻覚妄想とフラッシュバック」「ベンゾジアゼピン=離脱症状」の3点は最頻出です。

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