PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第53問

解剖学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第53問(解剖学)の正答は 5 です。温度覚・痛覚は後根から脊髄後角に入り、そこでニューロンを乗り換えて入った高さから1〜2髄節上で正中を交叉し、反対側の側索を上行します。

問題
温痛覚の伝導路はどれか。
  1. 1. 前皮質脊髄路
  2. 2. 後脊髄小脳路
  3. 3. 前脊髄小脳路
  4. 4. 前脊髄視床路
  5. 5. 外側脊髄視床路

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 外側脊髄視床路

温度覚・痛覚は後根から脊髄後角に入り、そこでニューロンを乗り換えて入った高さから1〜2髄節上で正中を交叉し、反対側の側索を上行します。これが外側脊髄視床路で、視床(VPL核)を経て一次体性感覚野に達します。


【各選択肢の解説】

1. 前皮質脊髄路
❌ 誤り。錐体交叉をせずに同側前索を下行する運動性の下行路で、感覚は伝えません。
2. 後脊髄小脳路
❌ 誤り。筋紡錘・腱器官からの意識にのぼらない深部感覚を同側性に小脳へ伝えます。
3. 前脊髄小脳路
❌ 誤り。同じく小脳へ向かう無意識的固有感覚路で、温痛覚とは無関係です。
4. 前脊髄視床路
❌ 誤り。粗大な触圧覚を伝える上行路です。温痛覚は伝えません。
5. 外側脊髄視床路
✅ 正しい。温度覚・痛覚を反対側の側索で上行させる伝導路です。

【試験対策ポイント】

伝導路伝える感覚交叉部位
外側脊髄視床路温度覚・痛覚脊髄(入った高さ〜1〜2髄節上)
前脊髄視床路粗大触圧覚脊髄
後索‐内側毛帯路識別性触覚・振動覚・位置覚延髄(毛帯交叉)
脊髄小脳路無意識的深部感覚交叉しない(前脊髄小脳路は二重交叉)

交叉部位の差がBrown-Séquard症候群(脊髄半側切断)の所見を決めます。障害側で運動麻痺・深部感覚障害、反対側で温痛覚脱失となる理由がここにあります。

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