PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第46回 理学療法士国家試験 午後 第59問

解剖学第46回午後

第46回 理学療法士国家試験 午後 第59問(解剖学)の正答は 2 です。回外筋は上腕骨外側上顆・尺骨回外筋稜から起こり、橈骨近位部を巻くように停止する深層筋です。

問題
皮下組織直下に筋腹を触知できないのはどれか。
  1. 1. 上腕筋
  2. 2. 回外筋
  3. 3. 円回内筋
  4. 4. 尺側手根伸筋
  5. 5. 長橈側手根伸筋

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 回外筋

回外筋は上腕骨外側上顆・尺骨回外筋稜から起こり、橈骨近位部を巻くように停止する深層筋です。体表からは腕橈骨筋・長短橈側手根伸筋・総指伸筋などに覆われているため、皮下組織の直下で筋腹を触れることはできません。


【各選択肢の解説】

1. 上腕筋
❌ 誤り(触知できる)。上腕遠位部で上腕二頭筋の内側縁・外側縁からはみ出す部分を、肘屈曲時に皮下で触れられます。
2. 回外筋
✅ 正しい(触知できない)。前腕近位背側の深層にあり、伸筋群に覆われて皮下からは触れません。
3. 円回内筋
❌ 誤り(触知できる)。肘窩の内側で、上腕骨内側上顆から斜め下外方へ走る筋腹を抵抗下の回内で触知できます。
4. 尺側手根伸筋
❌ 誤り(触知できる)。前腕背側の尺骨縁に沿って皮下に位置し、尺屈+背屈で明瞭に浮き出ます。
5. 長橈側手根伸筋
❌ 誤り(触知できる)。前腕背橈側の浅層にあり、握りこぶしを作って手関節を背屈させると触知できます。

【試験対策ポイント】

「触診できる/できない」は浅層筋か深層筋かで決まります。

  • 前腕で触れにくい深層筋:回外筋、方形回内筋、長母指屈筋、深指屈筋。
  • 上肢で触知しにくい代表:回外筋・方形回内筋・肩甲下筋(腋窩から一部のみ)・棘上筋(僧帽筋に覆われる)。
  • 下肢で触知しにくい代表:腸骨筋・小殿筋・後脛骨筋・膝窩筋。
  • 回外筋の2頭の間(Frohseのアーケード)を通る後骨間神経(橈骨神経深枝)は絞扼を受けやすく、後骨間神経麻痺(下垂指:手関節背屈は保たれ、手指MP伸展だけ不能)を起こします。回外筋はこの関連でも頻出です。
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