第46回 理学療法士国家試験 午後 第97問
臨床心理学第46回午後
第46回 理学療法士国家試験 午後 第97問(臨床心理学)の正答は 4 です。抗精神病薬の投与開始・増量から数時間〜数日で出現する錐体外路症状が急性ジストニアです。
問題
治療中の統合失調症患者で眼球が上転し戻らない場合、最も可能性が高いのはどれか。
- 1. 転換症状
- 2. 悪性症候群
- 3. アカシジア
- 4. 急性ジストニア ✓
- 5. 遅発性ジスキネジア
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 急性ジストニア
抗精神病薬の投与開始・増量から数時間〜数日で出現する錐体外路症状が急性ジストニアです。眼球が上方に固定して戻らない眼球上転発作(眼球運動発作)、斜頸、舌の突出、後弓反張が代表的で、若年男性に多くみられます。抗コリン薬(ビペリデン)の注射で速やかに改善します。
【各選択肢の解説】
1. 転換症状
❌ 誤り。心理的葛藤が運動麻痺や失声などの身体症状に転換されるもので、症状は解剖学的支配に一致せず変動します。薬物治療中の眼球上転の第一の説明にはなりません。
❌ 誤り。心理的葛藤が運動麻痺や失声などの身体症状に転換されるもので、症状は解剖学的支配に一致せず変動します。薬物治療中の眼球上転の第一の説明にはなりません。
2. 悪性症候群
❌ 誤り。高熱・著明な筋強剛・意識障害・自律神経症状(発汗・頻脈)・CK上昇と白血球増多を呈する致死的な副作用で、局所の眼球上転のみで発症することはありません。
❌ 誤り。高熱・著明な筋強剛・意識障害・自律神経症状(発汗・頻脈)・CK上昇と白血球増多を呈する致死的な副作用で、局所の眼球上転のみで発症することはありません。
3. アカシジア
❌ 誤り。じっと座っていられない静座不能で、下肢のむずむず感と絶えず動き回る行動が特徴です。眼球の異常肢位は生じません。
❌ 誤り。じっと座っていられない静座不能で、下肢のむずむず感と絶えず動き回る行動が特徴です。眼球の異常肢位は生じません。
4. 急性ジストニア
✅ 正しい。持続的な筋収縮による異常肢位で、眼球上転発作は典型例です。投与初期に生じ、抗コリン薬が著効します。
✅ 正しい。持続的な筋収縮による異常肢位で、眼球上転発作は典型例です。投与初期に生じ、抗コリン薬が著効します。
5. 遅発性ジスキネジア
❌ 誤り。長期(数か月〜数年)の抗精神病薬投与後に出現し、口をもぐもぐさせる・舌を出すなどの反復性の不随意運動が主体です。難治性で、急性の眼球上転とは経過が異なります。
❌ 誤り。長期(数か月〜数年)の抗精神病薬投与後に出現し、口をもぐもぐさせる・舌を出すなどの反復性の不随意運動が主体です。難治性で、急性の眼球上転とは経過が異なります。
【試験対策ポイント】
抗精神病薬の錐体外路症状は出現時期で整理すると確実です。急性ジストニア=数時間〜数日/アカシジア=数日〜数週/薬剤性パーキンソニズム=数週〜数か月/遅発性ジスキネジア=数か月〜数年。悪性症候群は発熱・筋強剛・CK上昇を伴う緊急事態で、直ちに薬剤中止・全身管理・ダントロレン投与が必要です。リハビリテーション場面では、これらの症状を最初に発見するのが理学療法士・作業療法士であることが多く、普段と違う動きに気づいたら医師へ報告という対応が問われます。
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