PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第56問

解剖学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第56問(解剖学)の正答は 1・3 です。腕神経叢は鎖骨下部で外側神経束・内側神経束・後神経束の3束に再編されます。

問題
腕神経叢の後神経束に含まれる神経はどれか。2つ選べ。
  1. 1. 腋窩神経
  2. 2. 筋皮神経
  3. 3. 橈骨神経
  4. 4. 正中神経
  5. 5. 尺骨神経

正答:1・3番

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解説
■ 正答:1・3番 — 腋窩神経、橈骨神経

腕神経叢は鎖骨下部で外側神経束・内側神経束・後神経束の3束に再編されます。後神経束からは腋窩神経と橈骨神経が終枝として出るほか、上・下肩甲下神経と胸背神経が分岐します。


【各選択肢の解説】

1. 腋窩神経
✅ 後神経束から分岐する(C5〜C6)。三角筋・小円筋を支配し、上腕骨外科頸骨折や肩関節脱臼で麻痺しやすい。
2. 筋皮神経
❌ 外側神経束から分岐する(C5〜C7)。烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋を支配する。
3. 橈骨神経
✅ 後神経束の終枝である(C5〜T1)。上腕三頭筋と前腕伸筋群を支配し、麻痺で下垂手となる。
4. 正中神経
❌ 外側神経束からの外側根と内側神経束からの内側根が合流して形成される。
5. 尺骨神経
❌ 内側神経束から分岐する(C8〜T1)。

【試験対策ポイント】

3つの神経束と枝の対応を整理する。外側神経束=筋皮神経・正中神経(外側根)・外側胸筋神経。内側神経束=尺骨神経・正中神経(内側根)・内側前腕皮神経・内側胸筋神経。後神経束=腋窩神経・橈骨神経・上下肩甲下神経・胸背神経。後神経束は「後ろ=伸展系」と考え、三角筋と伸筋群を動かす神経が出ると理解すると覚えやすい。正中神経だけが2本の根から作られる点は繰り返し問われる。神経束より近位の枝としては、神経根から直接出る長胸神経(C5〜C7・前鋸筋=翼状肩甲)と、上神経幹から出る肩甲上神経(棘上筋・棘下筋)が頻出。

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