PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第57問

解剖学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第57問(解剖学)の正答は 5 です。上眼瞼挙筋はまぶたを持ち上げる筋で、動眼神経が支配します。

問題
顔面神経支配でないのはどれか。
  1. 1. 鼻筋
  2. 2. 前頭筋
  3. 3. 眼輪筋
  4. 4. 口輪筋
  5. 5. 上眼瞼挙筋

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 上眼瞼挙筋

上眼瞼挙筋はまぶたを持ち上げる筋で、動眼神経が支配します。顔面神経が支配するのは顔面の皮筋である表情筋であり、眼球運動筋・上眼瞼挙筋・咀嚼筋は支配しません。動眼神経麻痺では眼瞼下垂が生じます。


【各選択肢の解説】

1. 鼻筋
❌ 顔面神経支配である。鼻孔を広げる表情筋で、顔面神経の頬骨枝・頬筋枝が支配する。
2. 前頭筋
❌ 顔面神経支配である。後頭前頭筋の前頭腹で、額にしわを寄せる。顔面神経の側頭枝が支配する。
3. 眼輪筋
❌ 顔面神経支配である。閉眼を担い、麻痺すると兎眼(閉眼不全)となり角膜が乾燥する。
4. 口輪筋
❌ 顔面神経支配である。口を閉じる表情筋で、麻痺すると口角下垂・流涎・食物残留を生じる。
5. 上眼瞼挙筋
✅ 顔面神経支配ではない。動眼神経が支配し、開瞼(上眼瞼の挙上)を担う。

【試験対策ポイント】

「開瞼=動眼神経(上眼瞼挙筋)、閉瞼=顔面神経(眼輪筋)」の対比が最頻出。顔面神経麻痺は中枢性と末梢性の鑑別が問われ、中枢性(脳卒中など)は前頭筋が両側支配のため額のしわ寄せが可能で、下部顔面のみ麻痺する。末梢性(Bell麻痺・Ramsay Hunt症候群)は同側顔面全体が麻痺し、額のしわ寄せも閉眼もできない。顔面神経は表情筋の運動に加え、舌前2/3の味覚(鼓索神経)・涙腺と唾液腺(顎下腺・舌下腺)の分泌・アブミ骨筋の支配も担う。咀嚼筋(咬筋・側頭筋・内外側翼突筋)は三叉神経第3枝支配であり、混同しやすい要注意ポイント。

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