第47回 理学療法士国家試験 午前 第59問
解剖学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第59問(解剖学)の正答は 2・4 です。腹部内臓と下半身のリンパは腸リンパ本幹から乳び槽に集まり、胸管を経て左静脈角に注ぎます。
問題
消化管で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 胆管は空腸に開口する。
- 2. 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ。 ✓
- 3. 小腸の静脈血は下大静脈に直接注ぐ。
- 4. 回腸と盲腸との移行部には弁がある。 ✓
- 5. 幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。
正答:2・4番
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解説
■ 正答:2・4番 — 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ/回腸と盲腸との移行部には弁がある
腹部内臓と下半身のリンパは腸リンパ本幹から乳び槽に集まり、胸管を経て左静脈角に注ぎます。また回腸末端と盲腸の移行部には回盲弁(Bauhin弁)があり、大腸内容が小腸へ逆流するのを防いでいます。
【各選択肢の解説】
1. 胆管は空腸に開口する。
❌ 誤り。総胆管は主膵管と合流し、十二指腸下行部の大十二指腸乳頭(Vater乳頭)に開口する。
❌ 誤り。総胆管は主膵管と合流し、十二指腸下行部の大十二指腸乳頭(Vater乳頭)に開口する。
2. 大腸のリンパ流は胸管に注ぐ。
✅ 正しい。腹部・下半身のリンパは乳び槽→胸管→左静脈角の経路で静脈系に合流する。
✅ 正しい。腹部・下半身のリンパは乳び槽→胸管→左静脈角の経路で静脈系に合流する。
3. 小腸の静脈血は下大静脈に直接注ぐ。
❌ 誤り。上腸間膜静脈から門脈に入り、肝臓を通過してから肝静脈→下大静脈へ流れる(門脈系)。
❌ 誤り。上腸間膜静脈から門脈に入り、肝臓を通過してから肝静脈→下大静脈へ流れる(門脈系)。
4. 回腸と盲腸との移行部には弁がある。
✅ 正しい。回盲弁(Bauhin弁)があり、内容物の逆流と細菌の小腸内への侵入を防ぐ。
✅ 正しい。回盲弁(Bauhin弁)があり、内容物の逆流と細菌の小腸内への侵入を防ぐ。
5. 幽門括約筋は大腸から小腸への逆流を防ぐ。
❌ 誤り。幽門括約筋は胃と十二指腸の境界にあり、胃内容の排出速度を調節する。大腸から小腸への逆流を防ぐのは回盲弁。
❌ 誤り。幽門括約筋は胃と十二指腸の境界にあり、胃内容の排出速度を調節する。大腸から小腸への逆流を防ぐのは回盲弁。
【試験対策ポイント】
消化管の「関所」を口側から順に整理する。下部食道括約筋(噴門部・逆流性食道炎に関与)→幽門括約筋(胃→十二指腸)→回盲弁(回腸→盲腸)→内肛門括約筋(平滑筋・自律神経支配で不随意)と外肛門括約筋(横紋筋・陰部神経支配で随意)。門脈系も頻出で、食道下部から直腸上部までの消化管と脾臓の静脈血はすべて門脈へ集まり肝臓を通る。門脈圧亢進症で食道静脈瘤・腹壁静脈怒張(メデューサの頭)・痔核が生じるのは側副路が開くためである。
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