PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午前 第66問

生理学第47回午前

第47回 理学療法士国家試験 午前 第66問(生理学)の正答は 3 です。低体温では全身の代謝が低下して酸素需要が減り、洞結節の自動能も低下するため心拍数は減少(徐脈)します。

問題
心拍数が減少するのはどれか。
  1. 1. 貧血
  2. 2. 脱水
  3. 3. 低体温
  4. 4. 長期臥床
  5. 5. 甲状腺機能亢進

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 低体温

低体温では全身の代謝が低下して酸素需要が減り、洞結節の自動能も低下するため心拍数は減少(徐脈)します。他の選択肢はいずれも代謝亢進や循環血液量減少、酸素運搬能低下を代償するために心拍数が増加する病態です。


【各選択肢の解説】

1. 貧血
❌ 心拍数は増加する。ヘモグロビン減少による酸素運搬能低下を心拍出量の増加で代償するため頻脈となる。
2. 脱水
❌ 心拍数は増加する。循環血液量減少で1回拍出量が低下するため、心拍数を上げて心拍出量を保とうとする。
3. 低体温
✅ 心拍数は減少する。代謝低下と洞結節機能の低下により徐脈となり、重症例では心電図にJ波(Osborn波)が出現する。
4. 長期臥床
❌ 心拍数は増加する。廃用による心機能低下と循環血液量減少により、安静時・労作時とも心拍数が上昇する。
5. 甲状腺機能亢進
❌ 心拍数は増加する。甲状腺ホルモンが心筋のβ受容体感受性を高め、頻脈・心房細動をきたす。

【試験対策ポイント】

徐脈をきたす代表:低体温・甲状腺機能低下症・洞不全症候群・房室ブロック・迷走神経緊張(スポーツ心臓・嘔吐・排便時のいきみ)・頭蓋内圧亢進(Cushing現象=血圧上昇+徐脈)・β遮断薬・ジギタリス。頻脈をきたす代表:発熱(体温1℃上昇で心拍数約8〜10/分増加)・貧血・脱水・出血・疼痛・不安・甲状腺機能亢進症・心不全・脱調節(デコンディショニング)。長期臥床による廃用症候群は、安静臥床1週間で筋力が約10〜15%低下し、起立性低血圧・心拍数増加・最大酸素摂取量低下を招くため、早期離床の根拠として問われる。

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