第47回 理学療法士国家試験 午前 第98問
臨床心理学第47回午前
第47回 理学療法士国家試験 午前 第98問(臨床心理学)の正答は 5 です。うつ病では自責感が病的に高まり、現実にはない罪を確信する罪業妄想が出現します。
問題
うつ病でみられやすい訴えはどれか。
- 1. 「テレビカメラで見張られている」
- 2. 「何か恐ろしいことが起こりそうだ」
- 3. 「新しいアイデアが次々と湧いてくる」
- 4. 「自分の考えがみんなに知れ渡っている」
- 5. 「取り返しのつかない罪を犯してしまった」 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — 「取り返しのつかない罪を犯してしまった」
うつ病では自責感が病的に高まり、現実にはない罪を確信する罪業妄想が出現します。罪業妄想・貧困妄想・心気妄想の3つをうつ病の三大妄想(微小妄想)といい、いずれも自己を過小に評価する内容である点が統合失調症の妄想との違いです。
【各選択肢の解説】
1. 「テレビカメラで見張られている」
❌ 誤り。注察妄想・被害妄想であり、統合失調症に典型的な訴えです。
❌ 誤り。注察妄想・被害妄想であり、統合失調症に典型的な訴えです。
2. 「何か恐ろしいことが起こりそうだ」
❌ 誤り。予期不安・漠然とした恐怖感の表現で、不安症(パニック症・全般不安症)でみられやすい訴えです。
❌ 誤り。予期不安・漠然とした恐怖感の表現で、不安症(パニック症・全般不安症)でみられやすい訴えです。
3. 「新しいアイデアが次々と湧いてくる」
❌ 誤り。観念奔逸や誇大的な万能感を示す表現で、躁状態(双極性障害の躁病エピソード)の訴えです。うつ病では思考制止(考えが進まない)が生じます。
❌ 誤り。観念奔逸や誇大的な万能感を示す表現で、躁状態(双極性障害の躁病エピソード)の訴えです。うつ病では思考制止(考えが進まない)が生じます。
4. 「自分の考えがみんなに知れ渡っている」
❌ 誤り。考想伝播という自我障害で、統合失調症のSchneider一級症状に含まれます。
❌ 誤り。考想伝播という自我障害で、統合失調症のSchneider一級症状に含まれます。
5. 「取り返しのつかない罪を犯してしまった」
✅ 正しい。罪業妄想であり、うつ病の微小妄想の代表です。自殺の危険因子でもあり、確認したら希死念慮の評価が必須です。
✅ 正しい。罪業妄想であり、うつ病の微小妄想の代表です。自殺の危険因子でもあり、確認したら希死念慮の評価が必須です。
【試験対策ポイント】
うつ病の三大妄想=罪業妄想(罪を犯した)・貧困妄想(お金がない・破産した)・心気妄想(不治の病だ)。すべて「自分は小さい・悪い・だめだ」という微小性が共通点です。
その他うつ病で問われる症状:日内変動(朝が最も悪い)、早朝覚醒、食欲低下・体重減少、思考制止、精神運動制止または焦燥、興味・喜びの喪失(アンヘドニア)。
リハビリ上の注意として、急性期は休息が最優先で励ましや過剰な活動は禁忌、回復期に段階的に活動量を上げます。回復期は活動性が戻ることで自殺企図が実行されやすくなる時期でもあり、希死念慮の確認を怠らないことが重要です。
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