第47回 理学療法士国家試験 午後 第90問
人間発達学第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第90問(人間発達学)の正答は 4 です。パラシュート反応(前方保護伸展反応)は生後6〜9か月頃に出現し、その後生涯にわたって残る姿勢反応です。
問題
生後10か月の健常乳児でみられるのはどれか。
- 1. Moro反射
- 2. 手の把握反射
- 3. 緊張性迷路反射
- 4. パラシュート反応 ✓
- 5. 非対称性緊張性頸反射
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — パラシュート反応
パラシュート反応(前方保護伸展反応)は生後6〜9か月頃に出現し、その後生涯にわたって残る姿勢反応です。生後10か月の健常乳児では出現しており、他の選択肢の原始反射はいずれも生後4〜6か月頃までに消失しているため、10か月でみられれば中枢神経障害を疑う所見となります。
【各選択肢の解説】
1. Moro反射
❌ 誤り。頭部を急に落下させると上肢を伸展・外転させてから抱え込む反射で、生後4〜6か月頃に消失します。10か月で残存していれば異常です。
❌ 誤り。頭部を急に落下させると上肢を伸展・外転させてから抱え込む反射で、生後4〜6か月頃に消失します。10か月で残存していれば異常です。
2. 手の把握反射
❌ 誤り。手掌への刺激で手指を屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失し、随意的な把握(つかむ・つまむ)へ移行します。
❌ 誤り。手掌への刺激で手指を屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失し、随意的な把握(つかむ・つまむ)へ移行します。
3. 緊張性迷路反射
❌ 誤り。頭部の空間的位置により全身の伸筋・屈筋緊張が変化する反射で、生後4〜6か月頃に消失します。
❌ 誤り。頭部の空間的位置により全身の伸筋・屈筋緊張が変化する反射で、生後4〜6か月頃に消失します。
4. パラシュート反応
✅ 正しい。腹臥位で保持した児を頭部から急に前方へ下ろすと、上肢を伸ばして体を支えようとする保護的な反応です。生後6〜9か月に出現し消失しません。
✅ 正しい。腹臥位で保持した児を頭部から急に前方へ下ろすと、上肢を伸ばして体を支えようとする保護的な反応です。生後6〜9か月に出現し消失しません。
5. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)
❌ 誤り。頭部を一側に回すと顔側の上下肢が伸展し後頭側が屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失します。残存すると寝返りや正中位での手の使用が妨げられます。
❌ 誤り。頭部を一側に回すと顔側の上下肢が伸展し後頭側が屈曲する反射で、生後4〜6か月頃に消失します。残存すると寝返りや正中位での手の使用が妨げられます。
【試験対策ポイント】
原始反射(消失する)と姿勢反応(出現して残る)を分けて覚えるのが最大のコツです。
| 反射・反応 | 出現 | 消失 |
|---|---|---|
| Moro反射 | 胎生期〜出生時 | 4〜6か月 |
| 手の把握反射 | 出生時 | 4〜6か月 |
| ATNR | 出生時〜2か月 | 4〜6か月 |
| 緊張性迷路反射 | 出生時 | 4〜6か月 |
| 足底把握反射 | 出生時 | 9〜10か月 |
| 頸部立ち直り反応 | 出生時 | 6か月頃 |
| Landau反応 | 3〜4か月 | 12〜24か月 |
| パラシュート反応(前方) | 6〜9か月 | 消失しない |
| ホッピング反応・傾斜反応 | 9〜12か月 | 消失しない |
原始反射の消失遅延と姿勢反応の出現遅延はいずれも脳性麻痺など中枢神経障害を示唆します。運動発達の目安(首すわり3〜4か月・寝返り5〜6か月・ひとり坐り7〜8か月・つかまり立ち9〜10か月・ひとり歩き12〜15か月)と対応させて覚えると、「生後◯か月でみられるのはどれか」という設問に即答できます。
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