PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第47回 理学療法士国家試験 午後 第99問

臨床心理学第47回午後

第47回 理学療法士国家試験 午後 第99問(臨床心理学)の正答は 1 です。小児欠神てんかん(定型欠神発作)は5〜8歳ごろ、まさに学童期に好発する特発性全般てんかんです。

問題
学童期に発症することが多いのはどれか。
  1. 1. 欠神てんかん
  2. 2. 熱性けいれん
  3. 3. 側頭葉てんかん
  4. 4. West症候群
  5. 5. Lennox-Gastaut症候群

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 欠神てんかん

小児欠神てんかん(定型欠神発作)は5〜8歳ごろ、まさに学童期に好発する特発性全般てんかんです。数秒〜十数秒間、動作が止まり呼びかけに反応しなくなる発作を1日に何度も繰り返し、脳波で3Hz棘徐波複合を認めます。過呼吸で発作が誘発されやすく、授業中の「ぼんやり」として気づかれることが多いのが特徴です。


【各選択肢の解説】

1. 欠神てんかん
✅ 正しい。小児欠神てんかんの発症年齢は5〜8歳(学童期)で、女児にやや多く、バルプロ酸やエトスクシミドが有効で予後は比較的良好です。
2. 熱性けいれん
❌ 誤り。熱性けいれんは生後6か月〜5歳(好発は1〜2歳)の乳幼児期に、38℃以上の発熱に伴って起こります。多くは6歳ごろまでに自然消失します。
3. 側頭葉てんかん
❌ 誤り。側頭葉てんかんは思春期から成人期の発症が多く、上腹部からこみ上げる感覚や既視感(デジャヴ)などの前兆に続いて、意識減損と自動症(口をもぐもぐさせる、手をまさぐる)を示す焦点発作が特徴です。
4. West症候群
❌ 誤り。West症候群(点頭てんかん)は生後3〜12か月(ピーク4〜7か月)の乳児期に発症し、シリーズ形成するスパズム(点頭発作)・脳波のヒプスアリスミア・精神運動発達の停滞が三徴です。
5. Lennox-Gastaut症候群
❌ 誤り。Lennox-Gastaut症候群は1〜8歳(ピーク3〜5歳)の幼児期に発症し、強直発作・非定型欠神・脱力発作など多彩な発作型、脳波の遅棘徐波複合、知的障害を伴い難治です。West症候群から移行することがあります。

【試験対策ポイント】

てんかん症候群は発症年齢の順番で覚えるのが最短です。

発症年齢疾患特徴的所見
乳児期(3〜12か月)West症候群点頭発作・ヒプスアリスミア
幼児期(1〜8歳)Lennox-Gastaut症候群多彩な発作型・遅棘徐波・難治
乳幼児期(6か月〜5歳)熱性けいれん発熱に伴う全身けいれん・予後良好
学童期(5〜8歳)小児欠神てんかん3Hz棘徐波・過呼吸で誘発
学童〜思春期(8〜13歳)中心・側頭部に棘波を持つ良性てんかん(ローランドてんかん)睡眠時の顔面・口部の発作
思春期〜成人側頭葉てんかん前兆+自動症、海馬硬化
  • 発作時の対応=周囲の危険物を除去し、無理に押さえつけない・口に物を入れない。発作後は回復体位で観察
  • 発作が5分以上続く、あるいは意識が回復しないまま反復する場合はてんかん重積として緊急対応
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