第47回 理学療法士国家試験 午後 第98問
臨床心理学第47回午後
第47回 理学療法士国家試験 午後 第98問(臨床心理学)の正答は 4 です。PTSD(外傷後ストレス障害)は、生命を脅かすような外傷体験の後に、①再体験(フラッシュバック・悪夢)、②回避・麻痺(想起させるものを避ける、感情の萎縮)、③過覚醒(不眠・易刺激性・驚愕反応)が生じ、それが1か月以上持続するものと定義されます。
問題
PTSD(外傷後ストレス障害)について誤っているのはどれか。
- 1. アンヘドニアがみられる。
- 2. アルコール乱用の要因となる。
- 3. 小さな物音にも敏感に反応する。
- 4. 症状は外傷後1か月以内に改善する。 ✓
- 5. 原因となる出来事は、ほとんど誰にでも大きな苦悩を引き起こす。
正答:4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 63.6%参考値
11人の初回解答から算出(2026年10月2日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 症状は外傷後1か月以内に改善する。
PTSD(外傷後ストレス障害)は、生命を脅かすような外傷体験の後に、①再体験(フラッシュバック・悪夢)、②回避・麻痺(想起させるものを避ける、感情の萎縮)、③過覚醒(不眠・易刺激性・驚愕反応)が生じ、それが1か月以上持続するものと定義されます。1か月以内に軽快するものは急性ストレス障害(ASD)と呼ばれ、別の診断名になります。「誤っているのはどれか」の設問なので、内容が誤っている4が正答です。
【各選択肢の解説】
1. アンヘドニアがみられる。
✅ 正しい。アンヘドニア(快感消失)は感情麻痺・興味関心の減退として現れ、回避・麻痺症状群に含まれます。うつ状態を合併することも多いです。
✅ 正しい。アンヘドニア(快感消失)は感情麻痺・興味関心の減退として現れ、回避・麻痺症状群に含まれます。うつ状態を合併することも多いです。
2. アルコール乱用の要因となる。
✅ 正しい。フラッシュバックや不眠、過覚醒による苦痛を紛らわせようとする自己治療的な飲酒から、アルコール・薬物乱用へ進む例が多く、依存症の併存は重要な問題です。
✅ 正しい。フラッシュバックや不眠、過覚醒による苦痛を紛らわせようとする自己治療的な飲酒から、アルコール・薬物乱用へ進む例が多く、依存症の併存は重要な問題です。
3. 小さな物音にも敏感に反応する。
✅ 正しい。過度の驚愕反応(びくつき)は過覚醒症状の典型で、不眠・易怒性・集中困難・過度の警戒心とともにみられます。
✅ 正しい。過度の驚愕反応(びくつき)は過覚醒症状の典型で、不眠・易怒性・集中困難・過度の警戒心とともにみられます。
4. 症状は外傷後1か月以内に改善する。
❌ 誤り。症状が1か月以上続くものをPTSDと診断します。1か月以内に消退する場合は急性ストレス障害(ASD)で、また外傷後6か月以上たってから発症する遅発性PTSDもあります。慢性化・遷延化しやすい点が臨床上の問題です。
❌ 誤り。症状が1か月以上続くものをPTSDと診断します。1か月以内に消退する場合は急性ストレス障害(ASD)で、また外傷後6か月以上たってから発症する遅発性PTSDもあります。慢性化・遷延化しやすい点が臨床上の問題です。
5. 原因となる出来事は、ほとんど誰にでも大きな苦悩を引き起こす。
✅ 正しい。災害・事故・戦争・暴力・性被害など、通常の人生経験の範囲を超え、ほとんど誰にとっても強い苦痛となる出来事が原因となります。この点が、日常的なストレスで生じる適応障害との違いです。
✅ 正しい。災害・事故・戦争・暴力・性被害など、通常の人生経験の範囲を超え、ほとんど誰にとっても強い苦痛となる出来事が原因となります。この点が、日常的なストレスで生じる適応障害との違いです。
【試験対策ポイント】
外傷体験に関連する診断は症状の持続期間で切り分けます。
| 診断 | 発症・持続 | 特徴 |
|---|---|---|
| 急性ストレス障害(ASD) | 外傷後4週以内に発症し1か月以内に消退 | 解離症状が目立つ |
| PTSD | 症状が1か月以上持続 | 再体験・回避/麻痺・過覚醒の3症状群 |
| 適応障害 | ストレス因から3か月以内に出現 | ストレス因は日常的な範囲 |
- 3症状群=①再体験(侵入的想起・フラッシュバック・悪夢)②回避・麻痺③過覚醒。これだけで多くの選択肢が処理できる
- 併存しやすいもの=うつ病、不安障害、アルコール・薬物乱用、自殺リスク
- 治療=安全の確保と心理教育、認知行動療法(持続エクスポージャー)、EMDR、SSRI
- 災害時の支援では、無理に体験を語らせない配慮(デブリーフィングの一律実施は推奨されない)を押さえる
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