PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第53問

解剖学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第53問(解剖学)の正答は 5 です。肩甲挙筋は第1〜4頸椎の横突起から起こり肩甲骨上角に停止する筋で、腕神経叢の鎖骨上枝である肩甲背神経(C5)に支配されます(一部は頸神経叢C3〜C4からも受けます)。

問題
筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 前鋸筋 ―― 胸背神経
  2. 2. 僧帽筋 ―― 長胸神経
  3. 3. 鎖骨下筋 ―― 腋窩神経
  4. 4. 小胸筋 ―― 肩甲上神経
  5. 5. 肩甲挙筋 ―― 肩甲背神経

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 肩甲挙筋 ―― 肩甲背神経

肩甲挙筋は第1〜4頸椎の横突起から起こり肩甲骨上角に停止する筋で、腕神経叢の鎖骨上枝である肩甲背神経(C5)に支配されます(一部は頸神経叢C3〜C4からも受けます)。肩甲背神経は同時に大・小菱形筋も支配します。


【各選択肢の解説】

1. 前鋸筋 ―― 胸背神経
❌ 誤り。前鋸筋の支配神経は長胸神経(C5〜C7)です。胸背神経が支配するのは広背筋で、麻痺すると翼状肩甲が生じます。
2. 僧帽筋 ―― 長胸神経
❌ 誤り。僧帽筋は副神経(第XI脳神経)が運動を支配し、固有感覚は頸神経叢(C3〜C4)が担います。長胸神経は前鋸筋の支配神経です。
3. 鎖骨下筋 ―― 腋窩神経
❌ 誤り。鎖骨下筋は鎖骨下筋神経(C5〜C6)支配です。腋窩神経は三角筋と小円筋を支配します。
4. 小胸筋 ―― 肩甲上神経
❌ 誤り。小胸筋は内側胸筋神経(一部外側胸筋神経)支配です。肩甲上神経が支配するのは棘上筋と棘下筋です。
5. 肩甲挙筋 ―― 肩甲背神経
✅ 正しい。肩甲背神経(C5)が肩甲挙筋と大・小菱形筋を支配します。

【試験対策ポイント】

肩甲帯周囲の筋と神経は毎年のように問われるので、表で一気に固める。

神経支配する筋
副神経(+頸神経叢)僧帽筋
肩甲背神経(C5)肩甲挙筋・大菱形筋・小菱形筋
長胸神経(C5〜C7)前鋸筋
肩甲上神経(C5〜C6)棘上筋・棘下筋
肩甲下神経(C5〜C6)肩甲下筋・大円筋
胸背神経(C6〜C8)広背筋
腋窩神経(C5〜C6)三角筋・小円筋
内側・外側胸筋神経大胸筋・小胸筋

翼状肩甲の鑑別:前鋸筋麻痺(長胸神経)=肩甲骨内側縁が浮き上がり下角が内側へ/僧帽筋麻痺(副神経)=下角が外側へ偏位。

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