PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第55問

解剖学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第55問(解剖学)の正答は 2 です。延髄腹側の錐体を通るのは皮質脊髄路(錐体路)で、大脳皮質運動野から脊髄前角へ向かう代表的な下行性運動路です。

問題
下行性の神経線維が通るのはどれか。
  1. 1. 薄束
  2. 2. 錐体
  3. 3. 楔状束
  4. 4. 内側毛帯
  5. 5. 外側毛帯

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 錐体

延髄腹側の錐体を通るのは皮質脊髄路(錐体路)で、大脳皮質運動野から脊髄前角へ向かう代表的な下行性運動路です。他の選択肢はいずれも感覚を伝える上行路です。


【各選択肢の解説】

1. 薄束
❌ 上行路です。後索を上行する伝導路で、下半身(T6以下)の識別性触圧覚・深部感覚を薄束核へ伝えます。
2. 錐体
✅ 下行路が通ります。延髄腹側の膨隆で、皮質脊髄路が走行し、その約75〜90%が錐体交叉で対側へ交叉して外側皮質脊髄路となります。
3. 楔状束
❌ 上行路です。後索のうち外側にあり、上半身(T6以上)の識別性触圧覚・深部感覚を楔状束核へ伝えます。
4. 内側毛帯
❌ 上行路です。薄束核・楔状束核で二次ニューロンに乗り換え、内側毛帯交叉ののち視床VPL核へ向かう深部感覚の経路です。
5. 外側毛帯
❌ 上行路です。蝸牛神経核から上オリーブ核を経て下丘へ向かう聴覚の上行路です。

【試験対策ポイント】

上行路と下行路の仕分けは頻出。まとめて確認しておく。

区分代表的な伝導路伝えるもの
上行(感覚)後索-内側毛帯路(薄束・楔状束)識別性触圧覚・深部感覚
上行(感覚)外側脊髄視床路痛覚・温度覚
上行(感覚)脊髄小脳路無意識的深部感覚
上行(感覚)外側毛帯聴覚
下行(運動)皮質脊髄路(錐体路)随意運動
下行(運動)赤核脊髄路・網様体脊髄路・前庭脊髄路・視蓋脊髄路錐体外路系の姿勢・筋緊張調節

・「毛帯」とつくものは内側毛帯=深部感覚/外側毛帯=聴覚でどちらも上行路。「錐体」だけが下行、と押さえると迷わない。

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