PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午前 第57問

解剖学第48回午前

第48回 理学療法士国家試験 午前 第57問(解剖学)の正答は 4 です。前脛骨筋は下腿前面(前方コンパートメント)の筋で、深腓骨神経(L4〜L5)の支配です。

問題
脛骨神経支配でないのはどれか。
  1. 1. 膝窩筋
  2. 2. 足底筋
  3. 3. 腓腹筋
  4. 4. 前脛骨筋
  5. 5. ヒラメ筋

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 前脛骨筋

前脛骨筋は下腿前面(前方コンパートメント)の筋で、深腓骨神経(L4〜L5)の支配です。他の4つはいずれも下腿後面の筋で脛骨神経支配であり、前脛骨筋だけが例外となります。


【各選択肢の解説】

1. 膝窩筋
❌ 脛骨神経支配です。膝関節の内旋(screw home movementの解除)を行う後面深層の筋です。
2. 足底筋
❌ 脛骨神経支配です。腓腹筋外側頭とヒラメ筋の間を走る細長い筋で、足関節底屈と膝関節屈曲にわずかに関与します。
3. 腓腹筋
❌ 脛骨神経支配です。下腿三頭筋の浅層で、内側頭・外側頭ともに脛骨神経(S1〜S2)に支配されます。
4. 前脛骨筋
✅ 脛骨神経支配ではありません。深腓骨神経(L4〜L5)支配で、足関節背屈と内がえしを行います。麻痺すると下垂足(鶏歩)となります。
5. ヒラメ筋
❌ 脛骨神経支配です。下腿三頭筋の深層で、立位保持における抗重力筋(S1〜S2)として重要です。

【試験対策ポイント】

下腿のコンパートメントと神経の対応:前方=深腓骨神経(前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋)/外側=浅腓骨神経(長腓骨筋・短腓骨筋)/後方=脛骨神経(下腿三頭筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋・膝窩筋・足底筋)。
腓骨神経麻痺(腓骨頭部の圧迫が原因)では下垂足+第1・2趾間背側の感覚障害。ギプス圧迫や長時間の下肢外旋位臥床で起こるので、PTのポジショニング指導で頻出。
・脛骨神経麻痺では踵足(つま先立ち不能)となり、Achilles腱反射が消失する。

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