第48回 理学療法士国家試験 午前 第60問
解剖学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第60問(解剖学)の正答は 3・4 です。腎臓の機能単位であるネフロンは腎小体(糸球体+Bowman嚢)と尿細管から構成され、腎小体はすべて腎皮質に存在します。
問題
腎臓について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 右腎は左腎より高い位置にある。
- 2. 腎皮質は髄質に比べて薄紅白色を呈する。
- 3. 腎小体は腎皮質にある。 ✓
- 4. 尿細管はネフロンの構成要素である。 ✓
- 5. Henle係蹄は腎小体にある。
正答:3・4番
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解説
■ 正答:3・4番 — 腎小体は腎皮質にある。/尿細管はネフロンの構成要素である。
腎臓の機能単位であるネフロンは腎小体(糸球体+Bowman嚢)と尿細管から構成され、腎小体はすべて腎皮質に存在します。この2つが正しい記述です。
【各選択肢の解説】
1. 右腎は左腎より高い位置にある。
❌ 誤り。右腎は上方にある肝臓に押し下げられるため、左腎より約半椎体分低い位置にあります。
❌ 誤り。右腎は上方にある肝臓に押し下げられるため、左腎より約半椎体分低い位置にあります。
2. 腎皮質は髄質に比べて薄紅白色を呈する。
❌ 誤り。逆です。腎皮質は糸球体が密集し血流に富むため暗赤褐色で、髄質のほうが集合管や直血管が縦に走る淡い色調(薄紅白色)を呈します。
❌ 誤り。逆です。腎皮質は糸球体が密集し血流に富むため暗赤褐色で、髄質のほうが集合管や直血管が縦に走る淡い色調(薄紅白色)を呈します。
3. 腎小体は腎皮質にある。
✅ 正しい。糸球体とBowman嚢からなる腎小体はすべて皮質に存在し、髄質にはありません。
✅ 正しい。糸球体とBowman嚢からなる腎小体はすべて皮質に存在し、髄質にはありません。
4. 尿細管はネフロンの構成要素である。
✅ 正しい。ネフロン=腎小体+尿細管(近位尿細管・Henle係蹄・遠位尿細管)で、片腎に約100万個あります。
✅ 正しい。ネフロン=腎小体+尿細管(近位尿細管・Henle係蹄・遠位尿細管)で、片腎に約100万個あります。
5. Henle係蹄は腎小体にある。
❌ 誤り。Henle係蹄は尿細管の一部で、皮質から髄質へ下行してループを描き皮質へ戻ります。対向流増幅系により尿濃縮に働きます。
❌ 誤り。Henle係蹄は尿細管の一部で、皮質から髄質へ下行してループを描き皮質へ戻ります。対向流増幅系により尿濃縮に働きます。
【試験対策ポイント】
・ネフロンの定義に集合管は含まれない(集合管は複数のネフロンからの尿を集める共通管)。この引っかけが定番。
・尿生成の流れ:糸球体で濾過(原尿約150 L/日)→近位尿細管で約2/3を再吸収→Henle係蹄で濃縮勾配形成→遠位尿細管・集合管でホルモン(アルドステロン・ADH)による微調整→尿約1.5 L/日。
・腎臓の高さは第12胸椎〜第3腰椎で、右が低い・左が高い。腎は後腹膜器官である点もあわせて押さえる。
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