第48回 理学療法士国家試験 午前 第59問
解剖学第48回午前
第48回 理学療法士国家試験 午前 第59問(解剖学)の正答は 4 です。気管分岐部で右主気管支は気管の延長線に対して約25度、左主気管支は約45度の角度で分岐します。
問題
呼吸器について正しいのはどれか。
- 1. 咽頭はC7〜C8の高さにある。
- 2. 輪状軟骨は弾性軟骨である。
- 3. 成人の喉頭から気管支までの距離は20〜25 cmである。
- 4. 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は右より左の方が大きい。 ✓
- 5. 終末細気管支は肺胞に開口する。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は右より左の方が大きい。
気管分岐部で右主気管支は気管の延長線に対して約25度、左主気管支は約45度の角度で分岐します。左のほうが角度が大きく(水平に近く)、右は太く短く垂直に近いため、誤嚥した異物や誤嚥性肺炎は右(特に右下葉)に生じやすくなります。
【各選択肢の解説】
1. 咽頭はC7〜C8の高さにある。
❌ 誤り。咽頭は頭蓋底から第6頸椎の高さ(輪状軟骨下縁)までで、そこから食道に移行します。そもそも頸椎はC1〜C7までで、C8は神経根の名称です。
❌ 誤り。咽頭は頭蓋底から第6頸椎の高さ(輪状軟骨下縁)までで、そこから食道に移行します。そもそも頸椎はC1〜C7までで、C8は神経根の名称です。
2. 輪状軟骨は弾性軟骨である。
❌ 誤り。輪状軟骨は甲状軟骨・気管軟骨と同じ硝子軟骨です。喉頭で弾性軟骨なのは喉頭蓋軟骨・小角軟骨・楔状軟骨です。
❌ 誤り。輪状軟骨は甲状軟骨・気管軟骨と同じ硝子軟骨です。喉頭で弾性軟骨なのは喉頭蓋軟骨・小角軟骨・楔状軟骨です。
3. 成人の喉頭から気管支までの距離は20〜25 cmである。
❌ 誤り。成人の気管の長さは約10〜12 cm、内径は約2 cmです。20〜25 cmは食道の長さに近い値です。
❌ 誤り。成人の気管の長さは約10〜12 cm、内径は約2 cmです。20〜25 cmは食道の長さに近い値です。
4. 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は右より左の方が大きい。
✅ 正しい。右約25度、左約45度で左のほうが大きく、右主気管支のほうが太く短く垂直に近い走行をとります。
✅ 正しい。右約25度、左約45度で左のほうが大きく、右主気管支のほうが太く短く垂直に近い走行をとります。
5. 終末細気管支は肺胞に開口する。
❌ 誤り。終末細気管支は伝導気道の末端で、その先は呼吸細気管支→肺胞管→肺胞嚢→肺胞と続きます。ガス交換は呼吸細気管支より末梢で行われます。
❌ 誤り。終末細気管支は伝導気道の末端で、その先は呼吸細気管支→肺胞管→肺胞嚢→肺胞と続きます。ガス交換は呼吸細気管支より末梢で行われます。
【試験対策ポイント】
・誤嚥は右に落ちる(右主気管支は太く・短く・垂直に近い)。臥位での誤嚥性肺炎は右下葉のS6・S10に好発する。体位ドレナージの部位選定に直結する。
・気道の分岐は気管(0次)→主気管支→…→終末細気管支(16次)→呼吸細気管支(17〜19次)→肺胞管→肺胞嚢。終末細気管支までが解剖学的死腔(約150 mL)。
・弾性軟骨(喉頭蓋・耳介・外耳道)/硝子軟骨(関節軟骨・肋軟骨・気管軟骨・甲状軟骨・輪状軟骨)/線維軟骨(椎間板・恥骨結合・関節半月)の3分類も頻出。
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