PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第49問

保健医療福祉第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第49問(保健医療福祉)の正答は 5 です。条件を2×2の分割表に整理します。

問題
100人の中に転倒経験者が50人いて、そのうちの40人はバランス検査で異常を指摘されていた。また、検査で異常を指摘されない転倒未経験者は30人いる。 この検査の陽性尤度比はどれか。 ただし、陽性尤度比は感度/(1-特異度)で表される。
  1. 1. 0.6
  2. 2. 0.7
  3. 3. 0.8
  4. 4. 1.0
  5. 5. 2.0

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 2.0

条件を2×2の分割表に整理します。転倒経験者50人のうち検査陽性が40人なので感度=40/50=0.8。転倒未経験者も50人(100-50)で、そのうち検査陰性が30人なので特異度=30/50=0.6。よって陽性尤度比=感度/(1-特異度)=0.8/(1-0.6)=0.8/0.4=2.0となります。


【各選択肢の解説】

1. 0.6
❌ 誤り。0.6は特異度そのものの値です。尤度比の式に代入する前の数値を選ばないよう注意します。
2. 0.7
❌ 誤り。感度と特異度の平均(0.7)などから導ける値で、いずれの計算過程にも該当しません。
3. 0.8
❌ 誤り。0.8は感度の値です。分母の(1-特異度)=0.4で割る操作を忘れると、この値を選んでしまいます。
4. 1.0
❌ 誤り。陽性尤度比1.0は「検査結果が陽性でも疾患の確率が変わらない=無意味な検査」を意味します。感度0.8・特異度0.6の検査ではこの値になりません。
5. 2.0
✅ 正しい。0.8÷0.4=2.0。陽性であれば転倒経験のオッズが2倍になる、と解釈します。

【試験対策ポイント】

まず2×2表を必ず書きます。

検査結果転倒経験あり50人転倒経験なし50人
陽性40人20人
陰性10人30人
指標この問題での値
感度真陽性/(真陽性+偽陰性)40/50=0.8
特異度真陰性/(偽陽性+真陰性)30/50=0.6
陽性尤度比感度/(1-特異度)0.8/0.4=2.0
陰性尤度比(1-感度)/特異度0.2/0.6≒0.33

尤度比の読み方は、陽性尤度比が10以上で確定的、0.1以下の陰性尤度比で除外に有用が目安です。感度が高い検査は陰性のときの除外(rule out)に、特異度が高い検査は陽性のときの確定(rule in)に強い、という関係(SnNout/SpPin)もあわせて覚えましょう。

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