PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第62問

生理学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第62問(生理学)の正答は 1 です。末梢神経線維はErlanger-Gasserの分類でA・B・C群に分けられ、A群が最も太く(直径約1〜20μm)伝導速度も最も速い有髄線維です。

問題
末梢神経について正しいのはどれか。
  1. 1. A群は最も太い。
  2. 2. B群は無髄である。
  3. 3. C群は有髄である。
  4. 4. 交感神経節前線維はC群である。
  5. 5. 交感神経節後線維はB群である。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — A群は最も太い。

末梢神経線維はErlanger-Gasserの分類でA・B・C群に分けられ、A群が最も太く(直径約1〜20μm)伝導速度も最も速い有髄線維です。次いでB群(有髄・約3μm)、C群(無髄・約1μm以下)の順になります。


【各選択肢の解説】

1. A群は最も太い。
✅ 正しい。A群は有髄線維で、Aα(12〜20μm、約70〜120m/秒)が最も太く速い線維です。Aα=運動線維とIa・Ib求心線維、Aβ=触圧覚、Aγ=錘内筋支配、Aδ=速い痛み・温度覚です。
2. B群は無髄である。
❌ 誤り。B群は細い有髄線維で、自律神経の節前線維がこれにあたります。
3. C群は有髄である。
❌ 誤り。C群は無髄線維です。遅い痛み(鈍痛・灼熱痛)・温度覚の求心路と、交感神経節後線維がこれに属します。
4. 交感神経節前線維はC群である。
❌ 誤り。交感神経節前線維は有髄のB群です。
5. 交感神経節後線維はB群である。
❌ 誤り。交感神経節後線維は無髄のC群です。選択肢4と5は節前・節後が入れ替わったひっかけです。

【試験対策ポイント】

分類は表で一気に押さえます。

髄鞘直径の目安伝導速度主な内容
Aα(Ia・Ib)有髄12〜20μm70〜120m/秒α運動線維、筋紡錘一次終末、腱器官
Aβ(II)有髄5〜12μm30〜70m/秒触圧覚、筋紡錘二次終末
有髄3〜6μm15〜30m/秒γ運動線維(錘内筋)
Aδ(III)有髄2〜5μm12〜30m/秒速い痛み、温度覚
B有髄約3μm3〜15m/秒自律神経節前線維
C(IV)無髄0.4〜1.2μm0.5〜2m/秒遅い痛み、交感神経節後線維

節前=B群(有髄)/節後=C群(無髄)」は毎回入れ替えて出題されるので必ず区別を。太い線維ほど伝導速度が速く、局所麻酔は細い線維(C→Aδ→触圧覚→運動)から順に効き、圧迫による麻痺は太い線維(運動)から先に障害される、という逆の順序も頻出です。

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