第48回 理学療法士国家試験 午後 第64問
生理学第48回午後
第48回 理学療法士国家試験 午後 第64問(生理学)の正答は 3 です。気管支平滑筋には副交感神経(迷走神経)のムスカリン性受容体(M3)が分布し、その優位な活動により気管支は収縮します。
問題
副交感神経が交感神経より優位に働いたときの反応はどれか。
- 1. 瞳孔散大
- 2. 排尿筋弛緩
- 3. 気管支収縮 ✓
- 4. 心拍数増加
- 5. 筋内血管拡張
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 気管支収縮
気管支平滑筋には副交感神経(迷走神経)のムスカリン性受容体(M3)が分布し、その優位な活動により気管支は収縮します。喘息発作時に抗コリン薬が有効なのはこのためです。他の選択肢はいずれも交感神経優位で生じる反応です。
【各選択肢の解説】
1. 瞳孔散大
❌ 誤り。散瞳は交感神経による瞳孔散大筋の収縮で起こります。副交感神経(動眼神経)優位では瞳孔括約筋が働き縮瞳します。
❌ 誤り。散瞳は交感神経による瞳孔散大筋の収縮で起こります。副交感神経(動眼神経)優位では瞳孔括約筋が働き縮瞳します。
2. 排尿筋弛緩
❌ 誤り。排尿筋の弛緩(蓄尿)は交感神経(下腹神経)の作用です。副交感神経(骨盤内臓神経)優位では排尿筋が収縮し、内尿道括約筋が弛緩して排尿が起こります。
❌ 誤り。排尿筋の弛緩(蓄尿)は交感神経(下腹神経)の作用です。副交感神経(骨盤内臓神経)優位では排尿筋が収縮し、内尿道括約筋が弛緩して排尿が起こります。
3. 気管支収縮
✅ 正しい。副交感神経優位で気管支平滑筋が収縮し、気道分泌も増加します。交感神経(β2受容体)優位では気管支は拡張します。
✅ 正しい。副交感神経優位で気管支平滑筋が収縮し、気道分泌も増加します。交感神経(β2受容体)優位では気管支は拡張します。
4. 心拍数増加
❌ 誤り。頻脈は交感神経優位の反応です。副交感神経(迷走神経)優位では洞房結節の自動能が抑制されて徐脈になります。
❌ 誤り。頻脈は交感神経優位の反応です。副交感神経(迷走神経)優位では洞房結節の自動能が抑制されて徐脈になります。
5. 筋内血管拡張
❌ 誤り。骨格筋の血管には副交感神経はほとんど分布しません。運動時の骨格筋血管拡張は交感神経性血管拡張線維やβ2受容体、局所の代謝産物によるもので、副交感神経優位の反応ではありません。
❌ 誤り。骨格筋の血管には副交感神経はほとんど分布しません。運動時の骨格筋血管拡張は交感神経性血管拡張線維やβ2受容体、局所の代謝産物によるもので、副交感神経優位の反応ではありません。
【試験対策ポイント】
自律神経は「交感=戦うか逃げるか/副交感=休息と消化」の原則でほぼ判断できます。
| 器官 | 交感神経優位 | 副交感神経優位 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大 | 縮小 |
| 心臓 | 心拍数増加・収縮力増大 | 心拍数減少 |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管 | 運動・分泌の抑制 | 運動・分泌の亢進 |
| 膀胱 | 排尿筋弛緩・内括約筋収縮(蓄尿) | 排尿筋収縮・内括約筋弛緩(排尿) |
| 唾液 | 少量で粘稠 | 多量で漿液性 |
例外として押さえるべきは、①汗腺は交感神経支配だが伝達物質はアセチルコリン、②副腎髄質は節前線維が直接支配、③骨格筋の血管と大部分の血管は交感神経の単独支配(副交感の拮抗がない)。この3つが「二重支配ではないもの」として狙われます。
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