PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第48回 理学療法士国家試験 午後 第90問

人間発達学第48回午後

第48回 理学療法士国家試験 午後 第90問(人間発達学)の正答は 5 です。図5は、左が机に両手をついて体幹を前傾させたつかまり立ち、右が机に片手だけをかけて体幹を直立させた立位を示しています。

問題
姿勢発達の順序を矢印で示す。正しいのはどれか。
第48回午後第90問 図
  1. 1. 図1
  2. 2. 図2
  3. 3. 図3
  4. 4. 図4
  5. 5. 図5

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 図5

図5は、左が机に両手をついて体幹を前傾させたつかまり立ち、右が机に片手だけをかけて体幹を直立させた立位を示しています。つかまり立ちは支持面と両手支持に頼る段階から、体幹が直立して片手支持で立てる段階へと進むため、この矢印の向きが姿勢発達の順序として正しくなります。


【各選択肢の解説】

1. 図1
❌ 誤り。左は腹臥位で頭部・胸部を高く挙上している姿勢、右は腹臥位で頭部を床につけ顔を横に向けた姿勢です。腹臥位では頭部が上がらない段階(新生児期)から頭部挙上(3〜4か月)へ進むので、矢印が逆向きです。
2. 図2
❌ 誤り。左は四つ這い位で片手を前方に挙げている姿勢(8〜9か月)、右は腹臥位で前腕支持し頭部を挙上した姿勢(3〜4か月)です。四つ這いは前腕支持より後に獲得されるため、矢印が逆向きです。
3. 図3
❌ 誤り。左は背臥位で両手を伸ばして足をつかんでいる姿勢(hand-to-foot、5〜6か月)、右は背臥位で四肢を軽く屈曲して寝ている姿勢(新生児期の生理的屈曲位)です。これも順序が逆です。
4. 図4
❌ 誤り。左は体幹が直立し両手を自由にしている座位(安定した独座、7〜8か月)、右は前方に手をついて体幹を支えている座位(両手支持の不安定な座位、6か月ころ)です。手支持の座位から手を離せる座位へ進むので、矢印が逆向きです。
5. 図5
✅ 正しい。左の両手支持・体幹前傾のつかまり立ち(8〜9か月)から、右の片手支持・体幹直立の立位(10〜11か月)へと進む正しい順序です。この後につたい歩き、独歩へと発達します。

【試験対策ポイント】

姿勢発達は「頭部から尾部へ」「中枢から末梢へ」「支持基底面が広く低い姿勢から狭く高い姿勢へ」という原則で進みます。図の並べ替え問題は、この原則で判断すれば図の細部を暗記していなくても解けます。

粗大運動の目安月齢は次のとおりです。

月齢獲得される姿勢・運動
3〜4か月定頸、腹臥位で前腕支持し頭部挙上
5〜6か月寝返り、背臥位で足に手が届く(hand-to-foot)
6〜7か月両手支持での座位(お座り)
7〜8か月手を離した安定した独座
8〜9か月四つ這い、つかまり立ち(両手支持)
10〜11か月つたい歩き、片手支持での立位
12〜15か月独歩

本問のように「矢印が発達の逆向きになっている」選択肢を排除するのが解法の要です。1〜4はすべて発達的に後の姿勢から前の姿勢へ向かう逆向きで、正しい向きは5だけです。

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