PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第49問

理学療法管理学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第49問(理学療法管理学)の正答は 2 です。診療ガイドラインは、その時点で入手できるエビデンスを系統的にレビューし、臨床判断を支援する目的で作成された文書です。

問題
診療ガイドラインについて正しいのはどれか。
  1. 1. 理学療法に関するガイドラインは存在しない。
  2. 2. 世界で統一の方法を示したものではない。
  3. 3. エビデンスレベルは統計的に計算される。
  4. 4. 主に評価と診断の妥当性を示している。
  5. 5. 推奨グレードに従う義務がある。

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:2番 — 世界で統一の方法を示したものではない。

診療ガイドラインは、その時点で入手できるエビデンスを系統的にレビューし、臨床判断を支援する目的で作成された文書です。作成手法・エビデンスレベルの分類・推奨グレードの表記は学会や国によって異なり、世界共通の統一された方法があるわけではありません


【各選択肢の解説】

1. 理学療法に関するガイドラインは存在しない。
❌ 誤り。日本理学療法士協会による「理学療法診療ガイドライン」をはじめ、脳卒中治療ガイドライン、心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドラインなど、理学療法に関わるガイドラインは多数存在します。
2. 世界で統一の方法を示したものではない。
✅ 正しい。GRADEシステムなど標準化の試みはありますが、実際の作成手法・推奨表記は組織ごとに異なり、対象とする医療環境(保険制度・利用可能な資源)も国によって違います。
3. エビデンスレベルは統計的に計算される。
❌ 誤り。エビデンスレベルは研究デザインの質(システマティックレビュー・メタアナリシス、ランダム化比較試験、コホート研究、症例対照研究、症例報告、専門家の意見)に基づいて階層的に分類されるもので、統計計算で算出される数値ではありません。
4. 主に評価と診断の妥当性を示している。
❌ 誤り。診療ガイドラインが主に示すのは治療・介入の推奨です。評価や診断に関する記載も含まれますが、中心はどの介入をどの程度推奨するかという臨床判断の指針です。
5. 推奨グレードに従う義務がある。
❌ 誤り。ガイドラインに法的拘束力はありません。あくまで意思決定の支援材料であり、患者の状態・価値観・臨床現場の状況を踏まえた個別判断が優先されます。

【試験対策ポイント】

EBM(根拠に基づく医療)の枠組みで理解しておきましょう。

  • エビデンスレベル(高い順):システマティックレビュー・メタアナリシス → ランダム化比較試験(RCT) → 非ランダム化比較試験 → コホート研究 → 症例対照研究 → 症例集積・症例報告 → 専門家の意見
  • 推奨グレード:エビデンスレベルに加え、効果の大きさ・害・費用・患者の価値観を勘案して決められる(AからDなど、組織ごとに表記が異なる)
  • EBMの4要素:最良の研究エビデンス、臨床家の専門技能、患者の価値観と希望、臨床の状況・環境
「ガイドラインは強制ではなく支援」「エビデンスレベルは研究デザインで決まる」の2点が国試での定番の論点です。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「リハビリテーション医学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
全科目セット 850円・買い切り / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第49回 全問一覧

▶ 理学療法管理学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)